ココロ♡deコマジョ⑤ 心理学検定合格者インタビュー!

心理学検定の1級合格者にインタビュー! 心理学検定と大学院受験のための勉強会

以前もこのコーナーで御紹介しました「心理学検定と大学院受験のための勉強会」では、心理学の学びをより深めたい学生が、大学院生のサポートのもと、日々頑張っています。(「心理学検定」については日本心理学諸学会連合のHP,を、また、大学院を修了すると受験資格が得られる「臨床心理士」については日本臨床心理士資格認定協会のHPを御参照ください)(註1)

今回は、この勉強会に1年生の頃から参加し、今年8月の心理学検定で見事1級に合格した心理学科2年生の立川茉奈さんに、心理学検定の受検や大学生活についてインタビューをしてみました。

聴き手:心理学科 藤川 麗 教授(勉強会顧問)

― 2年生での1級合格はすごいですね!おめでとうございます。

いえいえ、ありがとうございます。

― 今回、心理学検定を受けてみようと思ったきっかけは?

1年生の時から勉強会に参加していたので、先生方や大学院生の先輩方から聴いて、心理学検定の存在は知っていました。でも、過去問を見て、まだ難しいと思ったのでその時は受検しませんでした。2年生になって、授業でも心理学の専門科目も増え、学んだことも多くなって自信がついてきたので受検してみました。

― 1級を目指したのは?1級合格のためには、試験の10科目のうち6科目に合格する必要があるから、2年生にはなかなかハードルが高いと思うのだけれど。(註2)

どうしようかなと思ったけれど、挑戦してみました。「心理学検定 一問一答問題集」と「心理学検定 基本キーワード集」を中心に勉強して、その後、「心理学検定 公式問題集」をやりました。細かいところは知らないこともあったけれど、授業で学んだこともたくさんありました。夏休みに集中的にやったのが良かったと思います。大学の授業の知識を整理したり、定着させたりする良い機会になりました。

― もともと、心理学に興味を持ったきっかけは?

子どもが好きで、最初は保育士になろうかなと考えていたんです。でも、もっと心理的な面に関心が出てきて。学校現場や保育現場で、いろいろな問題を抱えている子どもたちをどのように支援するのか、知りたいなと思ったのがきっかけです。

― 駒沢女子大学の心理学科に入ってみて、どうですか?

先生がみんな優しいですね。穏やかで優しい感じで、とても話しやすいです。先生どうしも和やかで、仲が良さそうです。大学院生の先輩も優しくて、勉強会で顔を覚えて声をかけてくれたり、話しかけてくれたりします。友達が質問をしたら、次の勉強会の時に資料をまとめてきてくれたりと、とても丁寧に教えてくれます。

― 人が優しくて居心地が良い、というのが一番の印象なのね。
― 授業はどうですか?

心理学を学んだことで、視野が広がったと思います。日常生活でも、人に対する見方が変わったというか。例えば、ちょっと嫌な事をされた時も、ただ嫌悪感を持つだけではなく、「どうしてそういう行動をするのかな」と考えてみるようになりました。人を理解しようという姿勢になってきたと思います。
授業の内容では、「学校心理学」の授業が印象に残っています。スクールカウンセラーの経験が豊富な先生が事例や経験を話してくださったので、とても分かりやすく、面白かったです。

― 心理学を学ぶことで、自分の視野が広がったことを日常でも実感しているのね。まさに心理学を学ぶ楽しみは、そういうところにあると思います。そう感じてもらえて教員としても嬉しいです。
― それでは、最後に、今後の大学生活の目標を教えてください。

入学時はそこまで心理学について知らなかったけれど、大学の授業や検定のために学んでみて、今、心理学がとても楽しいなと思うようになりました。なので、大学院への進学も視野に入れて、これからも勉強を続け、自分の視野と可能性を広げていけたらなと思っています。

― ありがとうございました。これからも楽しく学んでいきましょうね。

(註1)2015年9月に公認心理師法が可決・成立し、心理職初の国家資格である「公認心理師」が誕生することになりました。今後、学部・大学院での養成カリキュラムがスタートしますが、本学心理学科および大学院臨床心理学専攻では同法施行のタイミングにあわせて教育体制を整え、新カリキュラムに対応していく予定です。

(註2)心理学検定は、10科目(A領域5科目、B領域5科目)のうち、A領域2科目を含む合計3科目合格で「2級」、A領域4科目以上を含む合計6科目合格で「1級」、全10科目合格で「特1級」が取得できるシステムになっています。2016年の第9回心理学検定では、全受検者の20.1%の人が1級に合格しました。

文責:藤川 麗

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