電子書籍発表会@アップルストア表参道
2016/03/16
さる2月12日、3年生の専門科目「情報パブリックデザイン実習Ⅱ(出版編集クラス)」の3年生が毎年恒例のアップルストアでの発表会を開催しました。
今年は昨年までの「College Night(カレッジナイト)」ではなく、“駒沢女子大学presents「So you want to be an ebook Creator〜電子ブッククリエーターになろう〜」”と題して、動画や音楽なども入った電子書籍の企画から制作までをグループワークで行ったメディア表現を発表。アップルストア表参道はガラス張りの日本旗艦店でもあり、店外からも発表会の様子がうかがえる環境で、学生たちは緊張しながらも自分たちの成果を発表しました。
今回の発表は作品2点です。それぞれの作品について、学生が総括します。
『簡単 朝ごはん』(鈴木夏樹、中澤友紀、武藤実咲、綿貫岬)
- 今回私たちは『簡単 朝ごはん』を制作しました。
内容は、朝ごはんの知識や、5分で作れるレシピ集、おすすめのお店などを全部で30ページにわたって紹介しています。
私たちの世代に向けて「抜きがちになってしまう朝ごはんを、めんどうくさがらずに作ってほしい」という思いからこの電子書籍を制作しました。昨年の9月から4人で制作を開始し、2月12日に無事に発表することができました。
この授業が開始した当初、電子書籍とは具体的にどんなものであるのかをよく理解していなくて、9月から自分たちが制作していくなかで徐々に理解していきました。
そこで私は電子書籍を作るうえで大事なこと、それは「電子書籍らしさはどこにあるか」「読者の気持ちになる」この2つだと感じました。紙は触っても情報は出てきません。動画を流すことも音声を入れることもできません。常に電子書籍にしかできないことを考えつつ、といっても何でもかんでもそういった要素を入れるのではなく、読者が分かりにくいところを考えたり、こんな機能があればより楽しんでくれるのではないか想像したりと、読者の立場になりながら作りました。
あとから見返してみると、反省点はいくつか見えてきました。最初に載せた情報とレシピとをうまくリンクさせていなかったり、情報の多いページと少ないページがはっきりしてしまったり、細かいところを挙げればもっと見えてくるでしょう。発表の面でももっと、練習をしてスムーズにできればよかったと感じています。
それでも発表後に皆さんから拍手をいただいたときは、安心感と達成感、がんばってよかったと心から感じました。
今は約半年間分の大きなプレッシャーを何とか乗り切ることができて、大きな達成感を感じています。(武藤実咲)
『仕事美人になれる5つのコツ』(赤松令菜、金山早菜里、田向晴美、内藤水輝)
- 私たちの班はビジネスマナーについての電子書籍を発表しました。
何もわからない状態から作り始めた電子書籍が完成して、たくさんの人たちの前で紹介することができて本当に嬉しく思いました。
時間に追われながら作っていたので、完成するまで発表できるか不安でしたが、発表が無事に終わったときは安心しました。自分たちの電子書籍に対する考えや、作るときの工夫した点をアップルストアで伝えることができ、このような経験ができたことを誇りに思いました。
発表は無事に終わりましたが、練習不足だったため発表する内容を覚えきれず、スムーズに話すことができませんでした。また、もう少し電子書籍についての自分たちの考えを伝えられたのではないかと思い、反省もしています。しかし、アップルストアで発表することはなかなかできない体験なので、そこで今できる自分たちの力を発揮でき、いちばん伝えたかった私たちの作った電子書籍の特徴、魅力を伝えることができたと思います。この発表会を通して、ひとつの作品を完成させた達成感を得て、自信をつけることができました。 (赤松令菜)
田代先生から
- 毎年恒例になってきたアップルストアでの発表会。今年は昨年同様アップルストアの日本旗艦店・表参道店で開催されました。昨年までアップルストアで開催されていた「College Night(カレッジナイト)」が、今年からなくなることになり、新規の“Be a Creator”というカテゴリーで改めてアップルストアに申請して実現した発表会でした。
このカテゴリーでは、昨年までとは異なり発表作品の事前審査が行われるというもので、審査に通過するかどうか、結果が出るまで神妙に待機していましたが、無事審査通過。関係者一同ホッとして迎えた当日でした。
今年もギリギリまで制作することになり、学生みんな十分なプレゼンの練習時間が取れませんでしたので、私はもとより学生たち本人も緊張の日々だったと思います。しかし、電子書籍の完成度も高く、皆が自信を持って発表できました。発表会を見に来てくれた人も満足の面持ちで、アップルストアのスタッフからもお褒めの言葉をいただきました。ご協力していただいた関係者みなさんに感謝の意を表したいと思います。