013:コマジョリノベ2015「二人の暮らす部屋」完成!その2
2015/12/01
3年生前期のスタジオ授業にて合同で取り組んだ、株式会社東都との産学連携課題コマジョリノベ2015「二人の暮らす部屋」。今回は小田急線新百合ヶ丘駅に最寄りの物件Bタイプを、デザインが採用された佐藤 柚紀さんに紹介してもらいます。
私の作品コンセプトは「わくわくとゆったり~アジアン家具で暮らす~」というもので、作り付けの家具が大きなポイントになる、住んでいて楽しく落ち着ける部屋を目指し、設計しました。
扉を開けて初めに目にするのは、大きなカウンターテーブルで、部屋に広さとインパクトを与えることができました。実際に部屋を見るまで実感がわきませんでしたが、目にした瞬間、大きな衝撃がありました。提案した造り付け家具が形になり、実際に目にする機会はそうないことで、お客さんが使うものの制作に自分が関われたことがとても嬉しく、自信になりました。洗濯機は向きが変更されて視線から外れ、より使いやすくなりました。テレビラックは、図面上の寸法と実物の寸法では、感じ方が全然違うということが勉強になりました。ベッドスペースは、囲われていて安心できるスペースになっており、ゆったりくつろぐことができました。
通常、学生の提案では思い通りに物事が進まないことがあるはずですが、それにも関わらず東都さんや業者の方々のご厚意で多くの提案を実現していただきました。ありがとうございました。安全や使いやすさなど設計段階では配慮が足りない部分があり、今回の経験で多くを学ぶことができました。この貴重な体験をこれからの大学生活、未来の社会人生活に活かしていきたいです。
(3年 佐藤 柚紀)
いかがでしたか?佐藤さんの提案によって、個性的でありながら生活者の目線に立った機能的かつ開放的な空間が生まれました。こちらも学生や関係者の内覧後、賃貸物件として実際に公開されています。住空間デザイン学科では、こうした産学連携の課題にこれからも積極的に取り組んでいきます。コマジョリノベ・プロジェクトの今後の展開にどうぞご期待ください
(佐藤 勉)
株式会社東都 神奈川管理2部
栗山 英明 様からのコメント
- 弊社としては2015年5月下旬のプレゼンテーション講評会から具体的に参加いたしました。選抜された各プランの6作品は、どれもコンセプトがしっかりと考えられており、その中から1点ずつ採用作品を決める作業は非常に難しいものでした。その中でも佐藤さんの作品は、カウンターテーブルを中心にした大きな作り付けの家具や、安心感のあるベッドスペース、実用的なテレビラックなど、個性的でありながら実際に居住される方の使いやすさや快適さの面も考えられていたことも採用のポイントとなりました。実際の工事に際しては、水周りの関係でトイレと洗濯機スペースの位置を修正した以外は、ほぼ当初のコンセプト通りに仕上がったと思います。賃貸物件としての付加価値も向上し、建物のオーナー様にも大変ご満足いただきました。