01:環境工学「コマジョの環境計測」
2015/04/30
私たちは、光や熱、風、音などの身の回りの環境要素から影響を受けて日々生活しています。「環境工学」の授業では、これらの環境要素が人や建物にどのような影響を及ぼしているかを学び、どのように環境を制御し、快適な生活環境を省エネルギーに実現するか、を考えていきます。
そこで、まずは身近な環境の実態を知るために、大学内での環境計測を実施しました。グループに分かれ、温湿度計、風速計、照度計、放射温度計などの計測機器を使用し、大学内で、寒い場所、暖かい場所、明るい場所、暗い場所を探しました。日陰や日向、使われている教室や閉め切られた教室、同じ大学内でも環境の条件が違うと、数値に大きな違いがでました。
また、それぞれの学生が快適だと感じた場所をプロットしてみると、春の日差しの中庭を選ぶ人もいれば、まだ肌寒いからと教室を選ぶ人もいました。環境側の条件だけではなく、環境を体感する人間側にも、心地よさの度合いを決める尺度があるようです。
今後の授業では、個別の環境要素を詳しく勉強していきます。
大学内で環境測定中。身近な環境を具体的な数値で見ることで、納得と発見の連続です。
大学内で環境測定中。身近な環境を具体的な数値で見ることで、納得と発見の連続です。
寒いor暖かい場所、暗いor明るい場所、そして快適な場所などをプロットしました。
寒いor暖かい場所、暗いor明るい場所、そして快適な場所などをプロットしました。
最後に、環境計測を実際に行った学生に感想を聞いてみました。
学生の感想
- 3年 鈴木稚奈
湿度の面では屋内と屋外の測定で大きな違いがみられたが、その他は記録的にはあまり違いがみられなかった。しかし、体感ではやはり違いが顕著に表れた気がする。また、春なので日差しや太陽の色、チューリップなど視覚から得られる情報が多かったため、それによって体感にも変化があったように感じた。そして、素材によって熱の感じ方が違うことが分かったので、ものづくりの視点からみて活用していきたい。 - 3年 西村結衣
普段から過ごしている校内の中でも、少しずつ温度や風速などが変化していることを知ることが出来た。また、改めてこのように居心地の良さを考えて測定すると、少しの環境の差があるだけで人間が快適だと感じる場所が事細かに変わってくるのがとても興味深いと思った。