銀座界隈 建築デザイン 街歩き 〜橘田ゼミ〜
2015/06/04
5月15日金曜日、1時半。
すでに気温は30度近く。
4年生の橘田ゼミ8名(石堀、片田、片岡、門岡、鈴木、西村、桃井、若杉)+橘田は、東銀座にある歌舞伎座の前に集結しました。
ゼミの一環である「銀座界隈建築デザイン街歩き」がスタートです。
銀座〜有楽町〜丸の内界隈には、世界に冠たる新旧のユニークかつデザイン性の高い建築や空間が多く存在しています。
この街歩きでは、それらを肌で感じ、視野を広げ、さらにゼミ仲間の交流を図ろうという意図で企画しました。
事前にゼミの中で各自がエリアを分担して、様々な建築空間をリサーチ、レポートし合い、視察場所やルートを決定。気がつくと見たいところがいっぱいに。
結果、夜の8時近く、最後の東京駅見学までのなんと6.5時間にも及ぶ強行軍と相成りました。
東銀座 歌舞伎座前にて。暑っ〜!いざスタート。
まずは橘田がプロデュースを手がけた歌舞伎座5階の物販&カフェ店舗「寿月堂」にて、空間やしつらい、メニューも体験。偶然いらした丸山社長にも飛び入りレクチャーをしていただきました。
歌舞伎座5階寿月堂にて。コンセプトを体感。
その後歌舞伎座ギャラリーを見学。5月の展示は、「体験空間 歌舞伎にタッチ-しる・みる・ふれる・やってみる―」。みんなで様々な本物の舞台道具を使ったり触ったりと、貴重な体験となりました。
歌舞伎座ギャラリーにて。江戸の交通手段 猪木船に乗り、横では水音や雨音の効果音を。
歌舞伎座ギャラリーにて。寺子屋体験中。普段からこんな風に勉強して欲しい!!
そして銀座へと突入。
数多くの中国からの旅行客に埋もれながら、銀座を駆けずり回り、現存する古いビル、一部改修されたビル、ブランドフラッグシップビルの内外を体験。
昭和7年建築の奥野ビルにて。ビル内の共用スペースやギャラリーを覗いて。
王子ビル内王子ライブラリーにて。ペーパー素材を様々な体験。
日比谷では華やかな宝塚劇場や日比谷公園の緑も堪能。丸の内ではJPタワー キッテビル、東京大学インターメディアテクへ。
その強行さにもかかわらず、みんなで精力的に見て回りました。
汗だくで街歩き中!!まだまだ余裕の時間です。
皆で語り合いながら街歩きをすることは、モノの見方や感じ方のスキルアップにつながります。
これを機会にもっともっと数多くの建築や空間を学び、人々が幸せになれる生活デザインの追求をしてもらいたいと思っています。
住空間デザイン学科 特任教授 橘田洋子
学生の感想
- 空間造形学科 4年 石堀友香
私は銀座7丁目にあるニコラスGハイエックセンターをリサーチしました。坂茂さんが設計し、2009年に日本建築学会賞(作品賞)を受賞しています。この建物は、1階に各ブランドのショールームを置き、そのブランドの時計を見たいと思ったら、ボタンを押すだけでブティックに行くことができます。(ショールーム兼エレベーター)
ブティックのコンセプトによってエレベーターの造りや内部デザインが異なり、見ていて面白かったです。
街歩きでは歌舞伎座や宝塚劇場など普段訪れない所へ行き、橘田先生の説明解説付きで銀座界隈の建築物を知ることができ、とても勉強になりました。ゼミのみんなで出かけられて充実した1日でした。 - 空間造形学科 4年 門岡未来
銀座界隈に初の課外授業に行きました。今回はいつもは見ない歴史ある建物等を見学し、より銀座を深く知ることができました。中でも記憶に残った歌舞伎座と奥野ビルを紹介します。歌舞伎座では「寿月堂」に見学に行き、竹で統一された和の空間でお茶を頂き、改めて和を深く知ることができました。また奥野ビルは、80年前にアパートとして建てられましたが、現在はアートビルとなっていて、普段は体験できない趣のある歴史深い不思議なビルでした。今回はこのように様々な場所に行き、有名建築家の建物や銀座の歴史を知り、自分の知らないことを取り込むことができ、楽しく有意義な課外授業でした。また機会があれば取り組みたいです。