〈知ればナルホド!私の日本文化〉万葉集の魅力 (7月27日(土)の体験授業)
2013/12/02
みなさんこんにちは!日本文化学科3年の百瀬さくらです。
今回は7月27日(土)に行われたオープンキャンパスの体験授業リポートです。テーマは「万葉集の魅力」。優雅な古典の世界をお楽しみください。それでは授業をしてくださった三田先生にインタビューしていきましょう。
百瀬:三田先生、こんにちは!さっそくですが、先生は『万葉集』を専門に研究されていますよね。古典というと、とても難しそうなイメージなのですが…。
三田:はい、古典に苦手意識を持っている人は多いと思います。でも、恋愛に関する和歌ならどうでしょう? 時代が違っても、恋をするという気持ちに変わりはないものです。
百瀬:なるほど!それなら古典の苦手な私も入っていきやすいです。
三田:体験授業で紹介したのは、『万葉集』の中でも有名な額田王(ぬかたのおおきみ)と天武天皇の歌です。天武天皇と、その兄である天智天皇、そして額田王の三角関係はよく知られていますよね。
百瀬:はい、その話は私も知っていました。「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」と額田王が歌い、天武天皇が兄天智天皇の妻である額田王に向かって「紫の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我れ恋ひめやも」と答えたという話でしたね。
三田:ええ。しかし、この話には新しい説が出てきているのです。この歌は実際の三角関係をあらわしたものではなく、いわばお芝居なのではないかというのです。
百瀬:私も授業で新しい説をうかがって、とてもびっくりしました!古典は一見古いように思えますが、今でも新しい一面が発見されるものなのですね。
三田:その通りです。
百瀬:三田先生、どうもありがとうございました!私も古典を身近に感じることができるようになりました。
みなさんも駒女で三田先生を見かけた際は、古典について聞いてみてください。きっと、古典は難しいものではなく、面白いものなのだと実感できるはずですよ。
以上、日本文化学科3年・百瀬さくらのリポートでした。次回のリポートもお楽しみに☆