ていねいな指導で “女性言葉”が身につく環境 ~ベトナム人女子大生が語る 駒沢女子大学の魅力~

「観光業界を目指し コミュニケーションの心を学ぶ」

国際文化学科1年 グエン・ティ・ラン・アン

私は日本留学の経験がある叔父から日本行きを勧められ、ベトナムの大学卒業後に来日しました。日本語はゼロからのスタートで、最初に入学した専門学校で日本語能力試験のN2に合格しましたが、そこで学んだ日本語だけでは、将来の就職には不足していると感じていたので、再び大学を目指すことにしました。駒沢女子大学のことは専門学校の校長先生から紹介され、また私の保証人だった方のご縁もあり、学校見学を経てすぐに受験を決めました。
もともと母国にいる頃から外国語や海外文化に興味があり、多言語を使ってさまざまな国の人々と交流できる観光の仕事に就きたいと思っていました。駒沢女子大学の国際文化学科には観光文化コースがあり、2年次から同コースの選択が可能です。また英語もネイティブの先生がいらっしゃって、日本語と英語を同時に学ぶのに適した環境でした。
いま、もっとも関心を持って取り組んでいるのは、言語表現の授業です。どの言語でも、語彙や表現の選択が重要ですが、特に将来サービス業界を目指す場合、お客様とのコミュニケーション力や敬語は必ず身につけておかなければなりません。駒沢女子大学の授業ではこれらに加え、日本語レベルを高めていくうえで、もう一つ大切なものを教わっています。それは日本人の考え方、思想・行動様式、そして文化的な背景です。これらを知らずして、日本語を適切に使う前提となる心の部分を、充分に理解することはできないと知りました。
大学で学んだことはアルバイトでも実践しています。飲食店でのお客様との交流、言葉のキャッチボールを通じて、自分の日本語に足りないものを教わる日々です。これから大学や専門学校を目指す後輩の皆さんも、入学前からしっかりと日本語を実践で学んでおいてほしいと思います。
駒沢女子大学は首都圏で唯一の仏教系女子大学でもあり、授業の中には坐禅のように、ベトナムに通じる日本文化の真髄に触れられるものも多いです。また図書館には日本語や欧米言語で書かれた書籍が充実しています。すでに終了した授業をビデオで見ることもできるなど、学習環境は恵まれているといえるでしょう。この大学で学ぶことにより、私のように観光業界を目指す人だけでなく、帰国して母国の日系企業で働きたい人や、将来日本語教師になりたい人にとっても、きっと役立つ知識と経験が身につくと確信しています。

「ビジネス直結の日本語が 個別指導で身につく」

国際文化学科1年 ルオン・ティ・ズエン

私はベトナムで高校を卒業後、現地の大学に合格したのですが、先進的な日本の学校教育を受けさせたいという母の願いもあり、日本留学の道を選択しました。
日本語は現地で4か月ほど基礎を学んだ程度で、来日後まず日本語学校で2年間学びました。進学先を駒沢女子大学に決めたのには、いくつか理由があります。第一に、同じ国からの留学生が少なかったことです。以前から、母国語に頼らず日本語だけを使える環境につかりたいという気持ちがありました。第二にベトナムにはない「女子大学」への興味からです。日本語においても、女性言葉は、男性が使うものとは少し異なります。将来自立した女性を目指している私にとって、女性と男性の違いを意識しながら学べる女子大学が理想的でした。
そして実際に入学してみてもう一つ、感銘を受けた点があります。それは「書く日本語」をサポートしてくれるていねいな個別指導です。私たち留学生にとって日本語は、話すこと以上に、文章として書くことのほうがよりハードルが高いのですが、将来日本で就職するためにはビジネス文書等も日本人のように正確に書けなくてはなりません。少人数教育の駒沢女子大学では、先生方が授業の後にレポートを熱心に添削指導し、正確な表現方法を個別にアドバイスしてくださるので、文章力の向上に大いに役立っています。また会話の面でも周囲に日本人の友人が多く、標準語の枠にはまらない、生の女性言葉と日常的に触れられるのが魅力です。
将来は日本で観光関係の仕事に就き、最近増えている日本人のベトナム渡航者をサポートするのが私の目標です。いま大学では世界各国の経済や社会についても幅広く学んでいます。さらに日本のサービスについて専門的な知識を身につけたいので、今後大学のインターンシップにも参加し、接客経験を積んでいきたいと思います。
これから進学を目指して日本語を上達させたいと頑張っている後輩の皆さんには、アルバイトの時間をうまく活用し、日本人とじかに接する機会を増やすことをお勧めします。先ずはアルバイト先の商品名を日本語できちんと覚えれば、お客様に声をかけてもらったときに答えることができて、会話を交わす機会も増えることでしょう。そして日本語だけでなく、自分が大学で専攻を希望する科目の基礎知識も、事前にある程度学んでおくことが大切です。
駒沢女子大学は東京都内にありながら、都心の喧騒とは無縁の、静かで落ち着いた学習環境にあります。自分の考え方をしっかり持ち、将来の夢に向かって飛躍したいと願う女子学生の皆さん、私たちと一緒に学びませんか。

※この記事は、グエン・ティ・ラン・アンさん、ルオン・ティ・ズエンさんへのインタビューを『留学生新聞』が記事にまとめたものを抜粋させていただきました。本ホームページへの掲載を許可してくださった『留学生新聞』編集部に感謝申し上げます。

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