井戸ゼミ 外国人100人アンケート in 鎌倉

みなさんこんにちは。国際文化学科英語コミュニケーションコースの井戸ゼミです。私たちは9月27日、28日に鎌倉へゼミ合宿に行きました。目的は「外国人が持つ日本人のイメージを、来日前と来日後で比較する」です。外国人100人にアンケートしました。少し長くなりますが、私たちの体験記をお読みください。

アンケート開始

10時30分過ぎから鶴岡八幡宮にてアンケートを開始しました。途中の小町通りでもちらほらと外国人を見かけ、「はやく外国人と話したい!」「アンケートを取りたい!」と思って、私たちはうずうずしていました。人通りが比較的少ない小町通りが終わるあたりで、早速アンケートを開始しました。

スタートは好調!

開始早々にイギリスから来た方と話がはずみ、肩を組んで写真を撮り、「この後のアンケートも頑張ってね!」と、励まされました。鶴岡八幡宮周辺でアンケートする私たち6人の周辺には、そこにも!あそこにも!外国人がたくさん!その後も何人もの外国の方と写真を撮り、アンケート以外の話もしました。アンケートは順調に進み、昼食予定の12時まで、時間も忘れるくらい夢中になって続けました。

午後の部再開

予約していたお店で昼食を取りながら途中経過を報告しあったところ、60代以上の人が圧倒的に多いことが分かりました。14時に午後の部アンケートを再開するにあたり、「やはり10代、20代の意見も聞きたい!」「今度はできる限り年齢の若い世代に聞こう!」という作戦になりました。

それまでは外国人を見かけると、誰かれとなく真正面から話しかけていたのが、この作戦が実施されると、順調に進んでいたアンケートにブレーキがかかりました。「いないなあ…」と思っていましたが、辛抱強く待っていると、日本人家庭にホームステイしている学生さんや、家族で訪れている観光客がやってきました。100人アンケートまで、ラスト2枚、そして1枚になった時にはますます気合が入りました。

100人アンケート終了!

その結果2日間予定していたアンケートがなんと1日で終了してしまいました。これには私たちもびっくり。なによりもアンケートをしながら話しをした外国の方々の優しさに私たちは感動しました。

夕食は、由比ガ浜の夕日が見えるレストランで取りました。夜はもちろん、アンケート集計に没頭し、そして、遅くまで語り明かしました。

アンケートの結果

アンケートの結果をグラフにまとめましたのでスライドショーでご覧ください。

トップ3の国はイギリス、アメリカ、スペインでした。他にもカナダ、ドイツ、インド、オーストラリア、など世界各国から訪れていました。来日理由の多くは観光ですが、少ないながらビジネスや勉強の方もいました。

彼らに日本人はどのように映っているのでしょうか。来日前のイメージでトップにきたのはhard-workingです。やはり仕事大国日本、残業など働きすぎのイメージがあるようです。続いてはkind, friendlyで、買い物や道案内などでの日本人の対応の良さが窺え、hospitalityにもつながります。その反面、reservedという意見もちらほらと見受けられるのは、日本人の内気さ、控えめな態度の表れかもしれません。

また、Samurai spiritをチェックした方はいませんでしたが、グローバル化、ネットの普及によって武士道精神はもはやない、と思われていたのでしょう。逆に外国の方から、「Samurai spiritとはなんですか?」と聞かれた際に、スムーズに伝えられなかったのも私たちの反省点でした。

彼らが日本でもっとも好きなもの、それは文化でした。四つの季節、それに伴う文化・伝統は国境を越えても人を引き付けるのでしょう。私たちの誇りといってもよいものです。それに続いて自然、世界遺産、食が挙げられました。日本の自然は豊かで、同じ場所でも四季とともに風景が変わり、それが世界遺産にもつながったのだと思います。

外国人が日本を訪問する前とその後で大きく印象が変わった点は、日本の文化と日本人に触れたことを、高評価していることでした。自由記述欄に、peopleと書く人が17人もいました。改めて、日本人の優しさやホスピタリティーに感動した人も多いようです。実際に日本人と話してみることによって、今まであったhard-workingreservedという意見が少なくなり、日本人と接してより一層良いイメージになったとのことでした。

アンケート実施後の感想

アンケート実施前、私たちは、個人の主張を基本に持つ外国人から見たら、日本人の相手の気持ちを察する文化は、消極的に捉えられるのではないかと考えていました。アンケート項目の中でも、日本人の英語力の無さを指摘されると予想し、can’t give their opinionにもっと数が入ると思っていました。

しかし、逆に日本人特有の考えや文化が評価された結果になり、日本の文化や歴史が好きと言っている人が多く見受けられました。外国人に喜んでもらおうという文化が、kind, hard-workingのような意見に繋がり、接客の文化が歓迎されたのだと思います。

歴史を重んじてそれを守る日本の「世界遺産」を書いた小さな冊子を作り、今回のA Thank You Giftにしたのですが、これも大好評でした。

今回お会いした方々が日本で感じ取ったものを自国に帰ってから、多くの人に伝えてほしいと願います。そして私たちも外国で日本の文化を伝えたいと改めて思いました。

国際文化学科3年 安蔵梨子 木村文香 後藤希枝
佐々木美樹 志村彩佳 張由美子
(当日参加)
加藤美帆 高木沙恵 (準備)

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