「あしなが育英会」のロサンゼルス研修プログラムに参加して

国際文化学科 3年 峰松 歌織

私は現在「あしなが育英会」の奨学金を受けていますが、その海外研修制度に応募して選出され、他3名と一緒に8月3日~23日の3週間、ロサンゼルスでの研修プログラムに参加しました。この研修は、毎年行われる短期間の交換留学制度で、南加日系商工会議所の方々がスケジュールを立て、滞在・研修費をすべてサポートしてくださるものです。

滞在中は4家庭にホームステイをしましたが、そのうちの3家庭は、日本で学生時代を過ごし就職もして、その後アメリカに移り住んでこられた「新一世」と呼ばれる方たちでした。最後は白人家庭にお世話になりました。

1週目は、引退した日系の方々の集合住宅施設であるKeiro Retirement Homeでボランティア活動をし、土日は毎年日系人の方々を中心に盛大に繰り広げられる「二世ウィーク」というお祭りに参加させて頂きました。

  • Keiro Retirement Home でボランティア
    Keiro Retirement Home でボランティア
  • 二世ウィークのパレード
    二世ウィークのパレード

残りの滞在期間は日本総領事館、リトルトーキョー・サービスセンター、警察官学校、南カリフォルニア大学、特別養護施設、日系人博物館、羅府新報新聞会社、などを訪問、見学を通して、多くの日系人のみなさんと触れ合い、貴重なお話を伺うことができました。

  • Police Academy で
    Police Academy で
  • 南カリフォルニア大学の入り口
    南カリフォルニア大学の入り口

ホームステイさせて頂いた新一世の方々は、日本で長く生活し、その後ビジネスなどの理由でアメリカへ渡ってきた方々で、私たちには想像もできないような体験談・苦労話をご紹介いただき、ボランティア以外にも滞在中に得たものは大きかったです。白人家庭では、食事や習慣、宗教の違いを実感し、また英語しか通じない環境で自分のことや欲することを伝えることによって、英語で会話する日常に慣れ、気持ちもオープンにすることができました。

  • ホームステイした白人家庭には他国からの留学生、馬4頭に犬もいました。
    ホームステイした白人家庭には他国からの
    留学生、馬4頭に犬もいました。
  • ホームステイした白人家庭には他国からの留学生、馬4頭に犬もいました。
    ホームステイした白人家庭には他国からの
    留学生、馬4頭に犬もいました。

今回の滞在は私にとって初めての海外経験で、「外へ出て様々な世界を見る」という視野拡大につながる大変充実した研修でした。またこれまで大学の授業を通して英語力の向上を目指してきましたが、今回の研修はそれを生かすチャンスでありながら、現地で自分の英語力の欠如を感じたことは、残りの大学生活で英語を学び続ける良いモティベーションになりました。それだけでなく、言葉が通じなくても伝えようとすれば、理解しようとしてくれたアメリカの方々の姿勢が自分の積極性と自信につながったと実感しています。そして、新一世として渡米された方々の日本についての意見から、日本の良さも新たに発見できました。これから専門ゼミで、アメリカの知識はもちろん、日本についても同様に身につけ、多方面から思考する力をつけていこうと思います。

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