東京都学生卒業設計コンクール2024に出展しました

2024年3月卒業 大塚結月さん(ハウスメーカー勤務)

「第33回東京都学生卒業設計コンクール2024※1」が2024年5月に開催され、3月に卒業した大塚結月さんが本学代表として卒業制作「2農5Xによる小さく大きな暮らし」を出展しました。出展した大塚さんに卒業設計コンクールのこと、そして4月からスタートした仕事のことなどについてインタビューしました。※2

  • 卒業制作「2農5Xによる小さく大きな暮らし」
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卒業制作「2農5Xによる小さく大きな暮らし」はどんなコンセプトですか?

閉園から15年がたち、思い出の地から廃墟へと姿を変えた「多摩テック」の歴史的財産を生かすと同時に、農業への新たな関わり方と暮らし方を提案しています。「多摩テック」の遊園地としての要素を街のカラーや区画へと再構築し、緑地と高低差を生かしながら新たな農家住宅群として生まれ変わらせました。この場所で2農5X(週2日は農作業に携わり、5日は現在の仕事などの”X”で収入を確保する)というライフスタイルを通じて農業をしながら一般社会と仕事を通してつながりを持ち続けることが可能であり、農業や社会、そして隣人と付かず離れずの関係を保ちながら穏やかな生活ができるよう計画しました。

JIA卒業設計コンクールへの出展をとおして感じたことは?

さまざまな大学から集まっているため作品の幅が広く、自分の作品について深く追求していて、とても興味深く感じました。それぞれの出展者が審査員の先生方と自分の作品について議論を交わしている姿は刺激になりました。

  • 審査会は緊張しましたがたくさんの刺激を受けました!
    審査会は緊張しましたがたくさんの刺激を受けました!

公開審査会での気づきや得られたことは?

作品について自分の言葉で表現することの大切さを感じました。初めは、他大学の作品に圧倒され、自分の作品に対する自信をなくしかけていました。しかし審査員の先生方とお話をする中で、自分の作品の良さを知ってほしいという思いが強くなりました。建築は賛否両論あるものだと思いますが、自分自身の作品の良さを知ってもらうためには説得力のある説明ができてこそ評価されるものであると感じました。

卒業制作を振り返って、楽しかったことや苦労したこと、頑張ったことは?

私は卒業制作を何一つ後悔がない状態で終わらせることができました。自分の考えを深めながらの作業、修正、エスキスなどが続くなかで、途中諦めようと思うことはたくさんありました。しかし、完成に向けてみんなで切磋琢磨し、机が図面や模型であふれていくと、集大成として頑張ろうともう一度踏ん張ることができました。卒業制作に取り組んだ期間が一番、大学生、建築学生らしくいられたなと印象に残っています。

  • 模型制作は細部までこだわりました
    模型制作は細部までこだわりました
  • 卒業制作はプレゼンテーションも集大成です
    卒業制作はプレゼンテーションも集大成です

4月から社会人生活がスタート! 仕事はどうですか?

毎日、新しいことばかりで仕事と環境の変化に苦戦しています。その中でも同期と互いに助け合いながら頑張れていることが、私の中で大きな支えになっているように感じています。仲間を大切に、仕事を楽しんで長く続けられるように頑張ります。

最後に、後輩へメッセージをお願いします。

課題に追われる毎日だと思いますが、学校での思い出や友人との思い出を作って、4年間忙しかったけど楽しかったなと最後に思えるようになってほしいなと思います。そして、集大成になる作品が悔いのないものになることを応援しています!

空間デザイン学部 空間デザイン学科へ

  1. ※ 「東京都学生卒業設計コンクール」は、日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部が東京都の大学・専門学校建築学科から優秀作品を募集し、その中から「JIA全国卒業設計コンクール」への推薦作品を選定するコンクールです。
  2. ※ 空間デザイン学部 空間デザイン学科の前身である人間総合学群 住空間デザイン学類の卒業生ついて紹介しています。

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