8/23(日) オープンキャンパス後記「アニメから読み解く日本文化」

この夏最後のオープンキャンパスでは、山本元隆先生による体験講義「アニメから読み解く日本文化」を実施しました。

アニメは、いまや世界中で親しまれている日本文化の一つです。講義の冒頭では、『名探偵コナン』『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』など海外でも人気の日本アニメを取り上げながら、「アニメを深く読み解いてみると、そこにはどのような日本文化が見えてくるのか?」という問いから授業が始まりました。

講義の中心となったのは、『鬼滅の刃』第34話「地獄へ」に描かれた鬼の累と、その両親をめぐる物語です。山本先生は、この場面を日本の古典や仏教の思想と結びつけて読み解いていきました。江戸期の説話集『続沙石集』には、母親を殺した罪によって地獄に堕ちながらも、地蔵菩薩によって救われた平安時代のある人物の物語があります。講義では、こうした古典の世界と現代の『鬼滅の刃』を行き来しながら、日本文化における「罪」と「救い」について考えました。ほかにも『鬼滅の刃』に見られる仏教的な表現や中国・日本に伝わる「九尾の狐」の説話を比較した学生の卒業研究なども紹介されました。

普段何気なく楽しんでいるアニメも、「なぜこのように描かれているのだろう?」と問いを立ててみると、その向こうに古典文学、仏教思想、そして中国をはじめとする東アジアとの文化交流が見えてきます。「好きなアニメ」から、何百年、何千年と続く文化の世界へ。身近な興味を出発点に、日本を世界とのつながりの中で深く読み解いていく――そんな国際日本学科ならではの学びを体験していただきました。

残暑の厳しい中、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!

国際日本学科教員

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