「きつい、つらい。でも楽しい!」

栃木の実家から通学していました。さまざまな活動にも参加し、終電に走ることもありました。

  • 植竹希未
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私は出版社で自転車の専門雑誌を制作しています。部署の方針として、企画を考えるのはもちろん、取材や撮影に行って原稿を書いたり、自ら自転車に乗りメンテナンスを行ったり、ときには誌面に登場したりするなど、編集としてだけでなく、ライターやちょっとしたモデルの役割まで自分たちでこなします。そのぶん仕事量は多く、ようやく慣れてきた今でも遅い時間まで会社に残っていることがほとんどです。

編集部へ配属されてすぐ、たくさんのページを任せてもらったときは、体力的、精神的にもつらく、「向いていないかもしれない」と思うことが多々ありました。しかし、上司や先輩のフォローや厳しい言葉にはげまされ、ようやく完成した雑誌を手にしたときには、うれしさのあまり家族や友人、親戚に買って配るほどでした。また、読者はがきで自分の担当ページが「よかった」と書かれているのを見ると、気持ちが引き締まるとともに、つらくても忙しくても苦に思わないくらいのやりがいを感じます。

今の仕事において、文章を書くことやラフを描くことが特別得意なわけではありません。しかし、在学中に学内外での活動を通してたくさんの人と出会い、さまざまな体験をしたことで、人とかかわってものを作る楽しさを知っています。そのおかげで、取材もツーリングも、得意ではなくてもまずは挑戦してみようという気持ちになれるのだと思います。

入社2年目になると、自転車雑誌のほかにも書籍など、新たな企画をたくさん出すことが求められます。おそらく今よりも忙しく、余裕のない毎日を送ることになると思います。けれども、やっぱり私は来年も楽しんで仕事をしているのだと思います。

平成26年3月卒業
辰巳出版株式会社
ムック・書籍出版 第六本部
植竹希未

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