「言葉のたいせつさ」

福島県出身の森田真樹さん。学生時代のお気に入りは、写真撮影と動物園。4年生のときに、シロクマの写真絵本を作りました。

  • 森田真樹
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私は卒業後、地元のJAで働いています。所属している組織広報課では、JAでの活動、地域の情報や営農情報などを伝える広報誌や新聞記事の作成、地域の方々の健康づくりのサポートなど、幅広い活動をしています。

今のおもな仕事は、広報誌の作成です。そのなかでも特に任されているのは写真撮影です。毎月発行する広報誌の表紙には、地域の旬の食材を紹介しています。毎月、組合員の畑におじゃまして撮影します。表紙を楽しみにしてくださっている方々も多く、写真にも力が入ります。最近は、記事も書かせてもらえるようになりました。大学ではエディトリアルデザインと写真を専攻し、考える難しさや、ものが出来上がっていく楽しさを学びました。ものが出来上がったときのうれしさや達成感は、いまの仕事に対する意欲や活力になっています。

うまく伝えられませんが、働くようになって、学生のころよりもコミュニケーションをとる年齢層が広がり、考え方や伝え方はもちろん、言葉の選び方ひとつのたいせつさを感じています。就職してすぐ、組合員のお宅に電話をかける用事がありました。研修で学んだ電話対応は、ていねいな言葉で、失礼のないようにすること。しかし、電話をかけてみると標準語で話す私の電話には、警戒しかされず、すぐ電話を切られてしまいました。先輩からアドバイスをいただき、方言を交えて同じお宅にかけてみると、前とは声のトーンも変わり、話を聞いていただくことができました。

私の仕事は、文字のコミュニケーションが大半を占めます。言葉にすることは、とても難しいことですが、少しでも多くの地域の方々へ、「方言」のように心地よい存在である広報誌を作っていきたいです。まだまだ学ぶことはたくさんあります。毎日が発見で、毎日がどきどきです。この感情を忘れずに、仕事に向き合っていきたいと思います。

平成26年3月卒業
会津いいで農業協同組合
総務部 組織広報課
森田真樹

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