リレーコラム「私の4年間」 / 「私が学んだこと」 平野智美
2013/12/16
私は、インターンシップでお世話になった会社でフリーペーパーの制作に携わっています。先日、その取材で大学の職員の方を撮影する機会がありました。初めに総務部へ行き、職員の方の取材をお願いしたところ、広報部を紹介されました。広報部へ行くと、「平野さんじゃない!」と声をかけられました。部活動でサッカーチームの宣伝物を制作したときにお世話になった方でした。次に入試センターへ行くことになり、入試センターを訪ねました。入試センターへ行くと、「平野さん、また何か作っているの?」と声をかけられました。大学のパンフレット撮影をしたときにお世話になった方でした。行く先々で私のことを知っている方にお会いし、取材の手助けをしていただきました。
そもそもフリーペーパーの制作に携わっているのは、3年生の夏期休暇のインターンシップがきっかけで、さまざまな関わりや出来事があったからです。いくつもの関わりがいまにつながっているということを実感しました。
いま、卒業制作展に向けて雑誌の制作をしています。これまでは友人と一緒に、部員と一緒にという形で共同制作をすることが多かった私にとって、個人制作は初めてのことです。しかし、個人制作といっても、友人や先生が相談にのってくれます。ひとりではうまく進まず、悩んでしまう制作も、いままでの関わりがあるからこそ、最後の作品として制作することができるのです。
今日の関わりが1週間後の私を助けてくれることがあります。そしてひとつの関わりがまた新しい関わりを生みます。私は4月からアクセサリーを販売する会社で、総合事務職として働きます。ものづくりをする仕事ではありません。しかし私がいろいろな作品の制作を通してこの学科で学んだのは、「人との関わり方」だと思っています。たくさんの方々と関わってきたからこそ、いまの私があります。社会人になってもこの気持ちを大切にして仕事をしていきます。