第15回 住宅課題賞 2015 レポート

  • 住宅課題賞2015 会場。
    住宅課題賞2015 会場。
  • 北村さん、会場にて。
    北村さん、会場にて。

2015年度、建築系大学「住宅課題」優秀作品展が竹中工務店本店「ギャラリー エー クワッド」で開かれました。(東京建築士会主催 参加大学37大学48学科)
今年度、駒沢女子大学 住空間デザイン学科も参加しました。今回は3年授業「建築デザインⅠ」の住宅設計課題で優秀作品となった北村さんの作品が出展されました。

課題は「都市の坂道に住む」です。

坂道は都市や街の景観や空間のあり方に大きな影響を与えてきた要因の一つです。坂(斜面)に建築物を建てる事によって魅力的な景観や建築空間が造られてきました。
この課題では斜面と建築空間の仕組みを考え、坂を活かした住空間を創ることが目標です。

設計の意図や出展に際してのいろいろな体験等を北村さんにインタビューしました。

Q1 今回出展した集合住宅「step×step」はどんなコンセプトですか?

階段を上がることが好きな人は多くはないと思います。私は、階段を上がることがあまり好きではありません。そこで、階段を上がることが楽しいと思う集合住宅にしようと考えました。
「step×step」は、坂道の地形を生かし、階段で住人同士のコミュニケーションが活性化する集合住宅であり、各住戸の階段側にガラス張りの趣味を楽しむ空間を配置しました。趣味をきっかけに会話が弾み、コミュニケーションを図る場に階段が変わる。また、階段は屋上まで繋がり、階段状の共有の庭が広がる。そんな階段にこだわった集合住宅を考えました。

  • 模型写真、屋上庭園と階段。
    模型写真、屋上庭園と階段。

Q2 出展にあたり、頑張ったことや苦労したことは?

模型作りが苦手なので、授業で作った1/100の模型から、1/50の模型に作り変えたことが、頑張った点でもあり、苦労した点でもありました。夏休みに、インターンシップが終わってすぐに作り始め、提出ぎりぎりまで時間がかかりました。
夏休みは、模型作りとインターンシップで終わってしまい、とても大変な夏休みでした。

  • 模型制作中の北村さん。
    模型制作中の北村さん。

Q3 10月24日に開催された公開審査はどうでしたか?

初めて体験する雰囲気でとても緊張しました。有名な建築家の方と普段話すこともできないのに、自分が考えた作品を評価し、さまざまな視点からのコメントを頂く良い機会でとても勉強になりました。また、交流会では、他大学の学生とも話すこともでき、建築家の方とも多くの話をすることができ、本当に勉強になった1日でした。

Q4 最後に「住宅課題賞」に参加した感想は?

正直、提出するまでは、本当に毎日大変でした。しかし、公開審査は、勉強になることばかりで、自分が選ばれ、その場に行くことができて本当に良かったと思いました。そこで学んだ事を生かし、これから生かしていきたいと思いました。
また、多くの人に支えてもらい、最後までやり遂げることができたので、感謝の気持ちを述べたいと思いました。

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