2017年度 基礎ゼミII合同発表会
2018/02/14
1年生の基礎ゼミでは、夏休みに新聞記事研究が課題として出されます。日本や海外で話題になった出来事や社会問題に関する記事を一つ選び、インターネットや文献でさらに調べを進めて自分の考えをまとめます。後期の授業では、この研究成果を15分間のプレゼンテーションで報告しました。最後に各ゼミで代表者を1名選び、1月11日と18日に合同発表会を行いました。プログラムは以下のとおりです。
1月11日
1.「本当の美しさとは? ~拒食症に陥る人々~ 」 | 松山ゼミ |
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2.「子供を煙から守る」 | 鈴木ゼミ |
3.「IT × 災害コミュニティ」 | 杉野ゼミ |
4.「O157とわたしたち」 | 工藤ゼミ |
1月18日
1.「遺伝卵巣がんにオラパリブ、また大切なこと」 | 加藤ゼミ |
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2.「出国税について」 | 弥久保ゼミ |
3.「食品ロスについて」 | 臼井ゼミ |
今回は健康にかかわるテーマの研究が多く、身近な問題に聞き手の関心が集まりました。質疑応答の後、参加者全員が書いたコメントは回収されて発表者に手渡されました。以下は発表者の感想です。
- 準備で苦労したのは、テーマに関する資料集めです。長年調査されていないテーマだったため、現状を伝えたくてもそれに必要な資料がなかなか見つかりませんでした。その資料不足を補い、聴衆の理解を深めるものはないかと様々な観点から情報を調べて集めることに一番時間をかけました。改善すべき点は聴衆をしっかり見て発表ができなかったことです。緊張しすぎていたこともあり、原稿から目を離せませんでした。堂々と発表することが今後の課題です。 (KS)
- 私が選んだテーマは「喫煙」です。タバコを吸えない年齢の聴衆に、どうやったら理解してもらえるかを考え、工夫しました。また、「プレゼンテーション」には難しく堅苦しいイメージがあったので、もう少し柔らかいイメージにしたいと考え、パワーポイントにイラストを多く使用し、明るい色を選びました。合同発表会で他の人の発表を聞いて、喋るテンポや問いかけなどを工夫すればもっと親しみやすいプレゼンテーションができると分かり、とても良い勉強になりました。 (SK)
- 120名の前でプレゼンをする上で、どうしたらみんなに伝わるだろうかと悩みました。基礎ゼミの友人や先生から多くのアドバイスをいただき、これまで見過ごしていた点に気づくことができました。大勢の前でプレゼンをする機会はなかなかないことなので、自分にとって良い経験でした。たくさんの方からいただいたコメントをしっかり読んで、受け止め、次のプレゼンに活かすつもりです。 (SA)
- 私は、O157についての記事を選び、インターネットをはじめ様々な媒体を使って調査し、知識を深めました。ゼミの先生・友人から細かな点まで多くのアドバイスをもらい、本番を成功させることができました。一方、皆さんからの感想を読み、聴衆のひきつけ方等、改善してリベンジしたいと思った点も多々あります。大勢の聴衆の前で自分の努力の成果を発表し、改善点も見つけることができ、とても充実して楽しく貴重な時間を過ごすことができました。 (MH)
- 苦労した点はどれだけわかりやすいプレゼンテーションにするかということです。また選んだ記事が難しかったので、聴衆が15分間飽きずに聴けるような工夫もしました。成功した点としては、あまり緊張せずに、また原稿に頼らず自分の言葉で話せたことです。改善点としては、声の大きさの調節をすべきだと思いました。今回のプレゼンテーションの反省をふまえて、次回はより良いプレゼンテーションにしたいと思っています。 (AN)
- 私は新聞プレゼンテーションというものに対して全く意欲的ではなく、とにかく面倒だという気持ちでいっぱいでした。まさか自分が代表に選ばれるとは思ってもいなく、ゼミ代表のひとりとしてふさわしいのか不安でした。人前では緊張して早口になり、顔もこわばってしまい、満足できる発表にはならず、自分の未熟さに腹が立ちました。この機会は自分の再発見ができるとても有意義で貴重なものでした。ただ、マイクに鼻息がかからないように気遣ってマイクと顔の距離を少しあけて話したのですが、「声が小さかった」などのコメントがあったのは少しショックでした。 (NI)
- アルバイト先での大量の食品廃棄を目の当たりにした経験から、深刻化する「食品ロス」問題についての研究発表を行いました。食品ロスを減らし、この問題を解決していくべきであるという考えに沿い、聞き手から共感を得られるよう、プレゼンを構成しました。結論まで興味を持ち続けて聞いてもらうために、関連の画像・動画を引用し、できるだけ簡単で分かりやすい言葉を選びました。また、自分の実体験を入れることで、より説得力のあるプレゼンをめざしました。 (IM)
以上の感想から分かるように、学年全員の前での研究発表は、準備から本番まで苦労の連続だったようです。その全てが発表者には貴重な体験となり、聞き手にとっても今後のプレゼンテーションを改善するための良い刺激となったに違いありません。この経験を活かして、7月に実施される基礎ゼミIIIの合同発表会が、さらに充実したものになることを期待しています。