駒沢女子大学と(株)共立メンテナンスが「産学連携協力に関する覚書」の調印式を行いました。
2016/02/17
平成28年2月9日、駒沢女子大学と株式会社共立メンテナンスは相互分野の向上と社会の発展に寄与する人材の育成を目的として「産学連携協力に関する覚書」の調印式を行いました。
これにより、人文学部住空間デザイン学科の産学連携プロジェクト「コマジョリノベ」として、同社が管理運営する学生寮「ドーミー高尾」内の共用施設のリノベーションを協働で行い、9月頃の完成を目指します。
調印式には、株式会社共立メンテナンスより常務取締役 井上英介 様をはじめ、6名が出席され、本学より学長、住空間デザイン学科主任ほか関係者が出席しました。また、式のあとは合同で業界紙の取材を受けました。
産学連携協力の経緯
(株)共立メンテナンスは、福利厚生施設の受託事業の他、学生寮・社員寮事業、外食事業、研修センター事業、ビジネスホテル・リゾートホテル事業、高齢者向け賃貸住宅事業など「食と住のサービスの提供」を基軸に幅広い領域で事業展開しています。本学と同社は、平成21年4月業務提携を行い、同社が管理運営する学生寮「ドミトリー百合ヶ丘」に本学学生が優先的に入寮できるなど、住居サポートの充実を図ってきました。平成27年4月からは、同提携を発展させ、同寮を本学専用寮「ラポール百合ケ丘」(「ドミトリー百合ヶ丘」から名称変更)としてリニューアルオープンし、これにより本学学生に特化したサポートを実現、寮に住みながら寮生の日々の生活を支援する学生リーダー(RA:レジデント・アシスタント)を置くなど、寮生が安心して快適な寮生活を送ることができるよう協働して取り組んでいます。
今般、同社からのお申し出を受け、建築とインテリアデザインを中心に、これからの社会が求める「くらしの環境」をトータルに考え、デザインできる人材を育成する人文学部住空間デザイン学科を擁する本学と人の心を想い、人の暮らしを豊かにする“ヒューマンメンテナンス”を企業理念に掲げ、事業展開する同社が「産学連携協力に関する覚書」を締結し連携、協働することにより、本学学生に社会が求める実践力を身につけさせるとともに、同社のお客様の想いに応え、その豊かな暮らしに寄与することが期待されます。
駒沢女子大学学長 光田督良 コメント
本学学生に、このようなプロジェクトに参画する機会を与えていただいた(株)共立メンテナンス様に深く感謝します。平成21年4月の業務提携以来、(株)共立メンテナンスさんが運営される学生寮に本学学生を優先的に入居させていただき、そこでは親身にお世話してくださる寮長夫妻が常駐され、一人暮らしだと外食に頼りがちになるところをバランスのとれた食事を提供いただけるなど、学生が安心して快適に暮らせるようサポートしてくださっていることは非常にありがたいことです。今年度からは本学専用寮となり深いご縁を感じています。今回「ドーミー高尾」の共有空間2室についてのリノベーションを提案させていただきますが、通常の授業での座学、図面や模型作成などではなく、リノベーションに企画段階から参加し、提案を行い、採用いただいたものについて実際に施工していただくという、このプロセスは社会が求める実践力を身につける上で大きな学びの機会となりますし、自分の作った部屋や共有空間に人が入り生活する、寮生の生活の質が上がる、これほど建築、デザインを学ぶ学生にとっての喜びはありません。これまでの産学連携によるリノベーションにおいて実績を修めてきましたが、より一層、質の高い提案をできるよう学生とともに我々一同努力してまいります。
株式会社共立メンテナンス 常務取締役 井上英介様 コメント
当社は常に入居者の皆様の目線に立った寮運営を心掛けております。その一環としてRA(レジデント・アシスタント)制度を導入し、寮生の代表が寮生の快適な寮生活を支援する制度で、改善提案もしてもらい、共に寮生活の一層の向上に取り組んでいます。施設面においても寮生に住みやすく気楽にいられ、寮生同志の交流ができる共有空間の充実を図ってまいりたいと考えております。今回は学生寮の共用施設のリノベーションということで、寮生の多くと同世代の駒沢女子大学の学生さんからのリノベーション案に大変期待しており、選考された2作品については、責任をもって施工までさせていただきます。このプロジェクトにより寮生の生活に彩りを与えられるのと同時に、駒沢女子大学の教育活動に少しでも貢献できれば幸いです。