仏教の瞑想修行を専門とされる林隆嗣先生と、道教の房中術や日中比較文学を中心に研究されている梅川純代先生のお二人をお招きして、日本文化研究所研究会を開催いたしました。

林先生に、古代インドの瞑想の起源から釈尊が悟りに至るまでの経緯を解説していただきました。また、仏教修行の基本である「三学(戒・定・慧)」に基づき、心を落ち着かせる「止(サマタ)」と、心身を客観的に観察する「観(ヴィパッサナー)」という、二つの修行の仕組みについても学びました。

つづいて、梅川先生より、古代中国の生命観について解説いただきました。それは次の3点のような内容だそうです。万物の根源である「気」が、宇宙と身体を共鳴させること。かつての「水の身体観」を発展させた「気の身体観」では、身体を「命」そのものと捉えること。血液や不可視の「気」が滞りなく巡る「流れる身体」こそが、その生命観の本質であること。

各専門分野の視点から活発な質疑応答が交わされ、研究発表に対して多角的な議論が展開されたことは、非常に有意義な時間となりました。学問的な深まりを実感でき、勉強会として極めて生産的な機会になったと感じています。このような場を通じて互いの知見を共有できたことは、参加者の今後の研究にとって大きな財産となりました。

講師の林隆嗣先生と梅川純代先生には貴重なお話をいただき感謝申し上げます。

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