社会活動の紹介:担当教員が稲城市等の公開講座で地域文化について語る

博物館学芸員養成課程で、博物館実習B(実務実習)を担当している皆川です。すでに、本課程と稲城市文化財調査の連携についてはご紹介しておりますが、その成果を市民対象の公開講座で公開することも、文化財調査の資料の文化的価値を広く社会に周知する上で大切な活動といえます。

現在の稲城市大丸は、江戸時代に大丸村といわれ、旗本の朝倉氏が領主となっていました。同村には、臨済宗の普門庵・円照寺、曹洞宗の直心庵の3つの禅宗寺院がありました。普門庵を創建したのは朝倉氏で、それ以外の円照寺に朝倉氏は歴代の位牌を安置したり、直心庵には仏具を寄進しています。このように、大丸村の3つの禅宗寺院は朝倉氏との深い関わりがありました。

令和7年(2025)11月29日(土)、稲城市文化財講座「旗本朝倉氏ゆかりの大丸の寺社を巡る」の講師を担当しました。この講座では、大丸の普門庵・円照寺・直心庵を訪ね、そこに残された朝倉氏ゆかりの資料を見ながら、江戸時代の大丸村を復元するものでした。教室での講義形式の講座とは違い、実際に寺院を訪ね、現物の資料を見ることができ、参加者からは本当に貴重な経験であるだけでなく、資料から村の歴史を復元することの楽しさを学ぶことができたとの感想が多く寄せられました。

  • 令和7年度稲城市文化財講座の一コマ(稲城市大丸 円照寺本堂)
    令和7年度稲城市文化財講座の一コマ(稲城市大丸 円照寺本堂)

学芸員の仕事を見ると、博物館などで所蔵する資料を整理し、展示するだけでなく、こうした地域の歴史や文化、またその根拠となる文化財について、広く地域の人に周知していくことも、大切な仕事です。今回の公開講座を通じて得られた経験は、担当している博物館実習Bでも、実習生に伝えていきたいです。今後も、学外での公開講座の講師を担当させていただき、本学の博物館学芸員養成課程での学びの付加価値を高めていきたいと思います。

この講座以外にも、令和7年度は以下の公開講座の講師を担当させていただきました。講座のテーマも、江戸時代の寺子屋や世田谷区駒沢周辺の近代建築など時代や内容も多岐にわたります。こうした学外の公開講座などの社会活動を通じて、本学の博物館学芸員養成課程の充実を図ってまいりたいと考えています。

令和7年度に皆川が担当した公開講座

  • 令和7年度稲城市郷土資料室講座(ふれんど平尾)
    令和7年度稲城市郷土資料室講座(ふれんど平尾)

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