リレーコラム「私の4年間」 / 「わたしの変化」 榎綾音

  • 「わたしの変化」 榎綾音

わたしは大学4年間で、苦手なことや嫌いなことが好きなことと感じられるようになりました。

わたしは高校を卒業してすぐ働きたいという気持ちを抱えながら、大学に進学しました。入学後、授業に意欲が出ずに大学を休みがちになり、アルバイトばかりしていた時期がありました。その頃は、目の前のことから逃げてばかりだったような気がします。自分の考えを変えようとは思わず、これは苦手だとか嫌いだとか決めつけていたように思います。だからこそ、苦手なことや嫌いなことが多くありました。入学して2年が過ぎた頃、学校に行く回数も増え、授業を楽しめるようになりました。友人関係も深まり、学校が好きになりました。

卒業制作で私は紙の見本帳を作りました。「紙」はいろいろな授業を受けていくなかで見つけた、私の好きな素材です。紙が好きと感じることができたのも授業のおかげです。ゼミの先生や、ふだんあまり話したことがなかった先生にもお世話になり、毎日学校に行くことで、ほかの先生方にも声をかけていただく機会が増えました。こんなにも親切にたくさんのことを教えてくださる先生方と環境のありがたさを、卒業間近になって感じることができました。自分から行動しなければ、感じることができなかったと思います。

4年間という時間のなかでたくさんの人と出会い、接していくなかでさまざまな影響を受けました。たくさんの経験をすることで、考え方が変化していきました。気がつくと、苦手なことや嫌いなことは、好きなことに変わっていました。この4年間がなかったら私の人生は180度違うものになっていたと思います。
4月から「紙」をあつかう印刷会社で働きます。嫌いなことや苦手なことがあったとしても、行動することで好きなことに変えることができるという安心感を持って、前向きにがんばっていこうと思います。

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