国際文化学科の授業 教員による授業紹介 No. 9 「映画の英語」

英語コミュニケーションコース 松山 響子

映画とは

映画は言語を学ぶ上で非常に重要なツールです。様々な国の風景や、文化、習慣に日本に居ながらにして触れることができます。また、映画では会話が重要な要素を占めるため、「現在」その国で使われていることばに触れることができます。

吹替と字幕

日本語以外の映画を観る際に、「吹替」と「字幕」のどちらを皆さんは選びますか。「吹替」では日本語の映画と同じ感覚で外国語の映画を楽しむことができますが、吹替の声が俳優や映画の雰囲気に合致するとは限りません。しかし「字幕」ですと映画に出演する俳優の声の揺らぎや震え、ためらいやいらだちなどを直に感じることができます。

「映画の英語」では

「映画の英語」という授業では、英語の映画のほぼ全編を通じた字幕を作成していきます。字幕を作る作業は、一見簡単そうに見えるかもしれません。しかし、台詞全てを翻訳するわけにはいかず、1行11文字という制限の中で、最適な字幕を考え出さなければなりません。また、話し手が男性か女性か、子供か大人か、若者か老人かも明確にしなければいけません。字幕作成の作業を行いながら、英語の台詞の細かなニュアンスを日本語にしていくことで、英語の読解力が上がるだけではなく、日本語の表現力も向上させることができます。

語学学習に最適な映画は

最初に説明したように、会話が重要な要素である映画は、語学を学ぶのに最適な教材です。その中で最も学習に向いているのは、恋愛映画とファミリー映画です。なぜこの2つが最適なのでしょう。それはアクション映画やSF映画と違って、日常生活の出来事が主題になっているからです。普通の会話や自分にも起こりうるシチュエーションほど、共感しやすく、また学びやすいものはありません。自分の好きな恋愛映画の字幕を全て作ってみては、いかがでしょう。驚くほど英語の力が身につきますよ。

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