初めての「りんどう祭」での模擬店を終えて
2015/10/26
今年の学園祭「りんどう祭」は10月17日(土)・18日(日)に開催されました。毎年人間関係学科の1年生と2年生の有志が学年別に模擬店を出しています。今年の1年生はチキンナゲットとゼリードリンクを、2年生はコロッケを販売し、どちらも完売することができました。
2年生の「コロッとイチコロ♡」
2年生の「コロッとイチコロ♡」
1年生にとってはだれしも「りんどう祭」は初めてのことです。その上、大学での模擬店経験も初めてということで、ひときわ新鮮な体験だったことでしょう。そこで、1年生の模擬店担当者たちが今回の経験からどんなことを学び、何を感じたのか、生の声を聞いてみたいと思います。「りんどう祭」の代休明け初日の10月22日に実施した座談会で集めた声です。
1年生の「ア・ラ・石田屋」
1年生の「ア・ラ・石田屋」
- 高校時代の模擬店は先生が準備をして下さったので、仕事が少なく、しかも生徒がたくさんいた。それに比べるとはるかに少ない人数で、テントの設営や調理から始めるなど仕事がたくさんあり、本当にできるのか心配になった。ところが、自ら仕事を見つけて実行し、手が足りないときはだれかに頼むことで、意外にスムーズにできて、チームワークの力を実感した。(K.N.さん)
- 高校時代の模擬店は皆がやる気がなく、言われたことをするだけだったが、今回初めて自発的に物を売ったので新鮮だった。そもそも大学の学園祭は初めてで知らなかったので、模擬店に参加したことで、ただ見学する以上に学園祭を深く知ることができたのが収穫だった。(S.M.さん)
- 大変だったがうまく行った。それは、お互いにコミュニケーションを取り合って協力できたからだと思う。(T.R.さん)
- 高校時代の模擬店より衛生管理がはるかに厳しくて驚いた。自分にできることは何か積極的に探して実行した。(M.H.さん)
- 高校時代の模擬店よりメンバーが少なく、すべきことが多くて、心配だったが意外にうまくできた。メンバーと仲良くなれたことが一番の収穫。違う学科の学生が買いに来てくれたことで話しができて、世界が広まった。(M.M.(1)さん)
- 今回は仕事のコツを学んだ。それは、時間配分と役割分担をきちんと決めて、それに従って動くことだ。(M.M.(2)さん)
- 高校生のときも模擬店に参加したが、高校では先生に言われたことだけをすればよかった。今回は一から自分たちでしなければならなかった。それに加えて模擬店リーダーを務め、金銭管理や学園祭実行委員との連絡・調整もしなければならず、「大変だ」「面倒だ」と思うことがたくさんあった。しかし今はやってよかったと心から思う。今回の経験は来年の模擬店だけでなく、就職などの今後の人生に絶対に役立つと思う。(Y.M.さん)
さいごに、学生にとっても教員にとっても、たいへん嬉しかったエピソードを2つ紹介します。1つは、先に完売した2年生が1年生の店に駆けつけて、呼び込みなど集客を手伝ったこと。それ以上に嬉しかったのは、学生から聞いた次の話だ。「父母か地域の方かわからないが、そのように見えたお客さんに、この店は何の集まりで運営しているのか尋ねられ、『人間関係学科です』と応えたら、『さすが人間関係学科だね』と言われた。」
限られた人手と時間にもかかわらず、上手にコミュニケーションをとることで問題を1つ1つ乗り越えたことは、まさに人間関係学科が目指す人間力を発揮して得た体験です。この体験は必ずこれからの人生に生きてくるので、今後の彼女たちの成長がますます楽しみです。
石田 かおり(人間関係学科主任)