人間関係学科 新入生!

4月3日、入学式が行われました。今年の人間関係学科新入生は、74名。スーツ姿で、緊張した面持ちの学生たちの姿が、とても印象的です。大学の入学式で新入生が黒やグレーのスーツ(いわゆる「リクルートスーツ」)を着るという流れが、いつごろから、なぜ、できたのか確かなことはわかりません。しかし、ここ数年、リクルートスーツ以外の新入生を見ることはありません。就職活動の時に使えるようにという堅実な考えもあるでしょうし、SNSで入学前から繋がることが可能になった世代に特有の「空気を読んだ」結果なのかもしれません。
いずれにしても、この日の新入生の面持ちは、期待と不安が織り交ざった特別なものです。この表情を前にすると、私たち教員もより一層気が引き締まる思いです。期待が4割、不安が6割といったこの顔は、「最初の1日」にしか見ることができないものです。というのも、学生たちはあっという間に大学に馴染んで、その表情からはみるみる不安は消えていくからです。
そして入学式から約2か月が経とうとしています。今年の新入生も、もはやすっかり「大学生の顔」になりました。毎年、この柔軟性には驚かされます。最初の2週間は、新しい人間関係、履修登録、90分授業や教場移動、私服での通学等々に右往左往します。なかには、一人暮らしを始める学生もいます。慌ただしい生活を送りながらも、学生たちは新しい友達を作ったり、ファッションやメイクを変えたり、教員たちと慣れ親しんだり、大学の中に居場所を作ったりということを、あっという間に成し遂げてしまうのですから、感心してしまいます。普段、学生たちにはつい“小言”を言ってしまうことも少なくありませんが、このような姿を見せられると、「学生の力」をもっと信じなくてはいけないと改めて思わされます。
しかし、まだまだ大学生活は始まったばかりです。卒業式の日、私たち教員は、毎年また驚かされるのです。こんなに成長したのか、と。今年の新入生もきっと、4年後にはさらに輝きを増しているはずです。彼女たちが自分の持っている力を信じて、大学生活を伸び伸び謳歌し、それぞれに活躍できるよう、学科教員一同、見守っていきたいと思います。

(大貫恵佳)

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