お化粧で創作しました―資生堂寄付講座の続報―

7月10日、今年4月に始まった資生堂寄付講座「化粧文化論」について、まだ授業がすべて終わっていない時点で報告を載せました。今回はその続報です。

前回の最後に紹介したように、「マジョリカ・マジョルカ」というブランドの中心を担っている資生堂シニアヘア&メーキャップアーティストの百合佐和子さんが、ファッション産業と化粧品産業をたいへんわかりやすく説明してくださり、ご自身の創作活動を熱く語られました。そして、その次から4回にわたって、学生自らがヘア&メークで自由な創作表現をするグループワークをしました。

各チームは創作テーマ、モデル、説明係を決め、作品を創るだけでなく説明することで、プレゼンの訓練も兼ねます。また、モデル役は皆によく顔を見てもらうために教室内をゆっくり歩きまわるのですが、こうした動きはふだんすることがまったくないので、身体技法の勉強もできます。

6つのチームのテーマと作品の詳細は、文末の写真をご覧ください。

  • お化粧で創作しました―資生堂寄付講座の続報―

少ない時間と予算の中で知恵を出し合ってそれぞれのチームが工夫を凝らした作品を創りました。発表会には百合佐和子さんにおいでいただき、講評をいただきました。お化粧の専門学校生ではない学生たちによる作品の水準の高さに驚かれていました。学生たちは、自分の役割を考えて動くことと期限のある時間を有効に使うことの難しさ、それと同時に皆で協力して創り上げた達成感を、反省のときに口々に訴えていました。

最後に、履修した学生に対するアンケート結果を1つご紹介します。残念ながら履修者全員に回答してもらうことはできませんでしたが、この結果から授業の意義と成果を読み取ることができます。また、アンケート以外にも、日頃学内で会う履修中の学生たちから、この授業を楽しみにしている、この授業は役に立つという声を何度も聞いています。人間関係学科のカリキュラムの3本柱、コミュニケーション力、社会人力、女子力、そのいずれもこの授業を通じて伸ばすことができたと本人たちも実感していることが何よりの成果だと思います。

授業全体について(有効回答者数は各問合計の通り)

そう思う 思わない
大学の授業としてふさわしい 18名 0名
社会人基礎力が身に付く 18名 1名
社会生活に結びついている 16名 1名
女子大学ならではの授業 18名 0名
履修してよかった 17名 0名
  • 「フラワーガーリーなお菓子」(右のイラストは説明時のもの)
    「フラワーガーリーなお菓子」(右のイラストは説明時のもの)
  • 「悪女」
    「悪女」
  • 「ラプンツェル」
    「ラプンツェル」
  • 「ハロウィン」
    「ハロウィン」
  • 「女優―オードリー・ヘップバーン―」 (モデルの左は説明者)
    「女優―オードリー・ヘップバーン―」
    (モデルの左は説明者)
  • 「かわいいゾンビ」 (モデルを指示する手は説明者)
    「かわいいゾンビ」
    (モデルを指示する手は説明者)

(石田 かおり)

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