【観光文化学科(仮称・構想中)】ハワイでの「海外インターンシップ」 2023年度 ~海外で働く、実務を通して進路選択へアプローチ~
2024/05/28
2023年度で11回目を迎えた「海外インターンシップ実習」について報告します。今回の実習は、米国ハワイ州のオアフ島で2024年3月2日から13日までの12日間行われ、人間総合学群・観光文化学類の9名、人間文化学類の1名で計10名が参加しました。※
実習を希望する学生は、「ホスピタリティ概論」や各種実務論の授業を履修し、事前研修として、社会人としての振る舞いと身だしなみを学ぶマナーセミナーやハワイの観光事情、英会話などの事前講義を受けたほか、品川の東京マリオットホテルの見学を行い、日本と海外のホテルではホスピタリティがどのように違うのかを具体的に学びました。
ハワイでは、「ワイキキビーチ・マリオット・リゾート&スパ」で研修を行いました。アジアンサービスデスク(日本語専用フロント)、ハウスキーピング(客室の清掃やベッドメイキングなど)、フロント業務(チェックイン・アウトなどのご案内)、ヴァレーサービス、ハワイ文化体験などを経験し、3日間の研修を終えました。日本の丁寧なおもてなしとは一味違う、フレンドリーな接客サービスを体験できました。
その後の3日間は、「ホノルル・フェスティバル(Honolulu Festival)」という日米交流イベントのお手伝いをしました。これは、日本各地のお祭り、文化・芸能、武道・スポーツなどを通して、日本とハワイの交流をさらに深めるイベントです。課外学習にやってくる地元の生徒の受付、案内のほか、パレードでのプラカードをもって1.5キロほどのルートを先導しました。パレード終了後、ワイキキビーチ沖で「長岡花火」が打ち上げられ、間近で見た学生たちからは歓声が上がりました。
最後にフェスティバルの翌日には、JTB Hawaii,Inc.(以下JTBハワイ)を訪問し、コロナ禍を経たハワイの観光産業の現状やフェスティバルの運営で苦労されたことなどを伺い、各部署を視察させていただきました。
実習生の声
- 今回のインターンシップ実習ではほとんどのことが初めての経験だったのでとても参加してよかったなと思っています。ホテル研修での文化体験ではウクレレが楽しく、お土産で買ってしまいました。ホノルル・フェスティバルのボランティアで特に印象に残ったことはパレードに参加したことです。たくさんのお客様の前でプラカードを持って歩くということは一生できない体験だと思います。たくさんの現地の方と関わってみて、全員が優しく接してくれてとても良い場所だなと感じました。このインターンシップ実習に参加して、海外で働いてみたいと強く思いました。この経験を生かし、就職活動に挑みたいと思います。
Aさん(観光文化学類3年生) - 今回の海外インターンシップを終えて、外国への興味関心が高まりました。英語でコミュニケーションを取ることは難しかったですが、私の言いたいことを聞きとって簡単な英語で話してくれたり、買い物をするときも商品を教えてくれたり、お金を出すのに戸惑っているときも助けてくれたりと、現地の人たちの振る舞いがとても親切で優しかったです。 また、フェスティバルのボランティアでもJTBハワイのスタッフさんが説明をしてくれたとことで、ホノルル・フェスティバルがどんなものなのかを知ることができました。ボランティア中も日本人、外国人問わずたくさんの人に声をかけてもらい、会話をしたことが印象に残っています。働く方や現地の方と話せてとても楽しかったです。
Bさん(観光文化学類2年生) - ホテルの仕事内容や経営方法の違いが印象に残りました。経営の面では、日本と違って建物にロゴを付けられないことや、部屋の料金を一人当たりで計算しないこと、日本人の認識と異なるブランドの捉え方を学びました。ハウスキーピングの面では、掃除する方のほかに、最後に掃除済みの部屋をチェックする役職についても学び、移動する間も、壁や細かな溝を指で埃がないか確認したり、部屋のドアノブやエレベーターのボタン、棚の上、鏡など宿泊者の気がつかないような細かい場所まで確認していて、仕事へのプライドだけでなく、お客様に対するおもてなしの心や気遣いを知り、宿泊者側から見えない部分で仕事をしている方々への感謝を改めて感じました。
Cさん(観光文化学類2年生)
観光文化学類長 張 景泰(ジャン キョンテ)
- ※ 観光文化学部 観光文化学科(仮称・構想中)の前身である人間総合学群 観光文化学類のカリキュラムを紹介しています。