世界を舞台に活躍するKomajo卒業生大いに語る②

登壇者の紹介(50音順)

加藤 歌織さん
現在、シンガポール在住。現地で一層の英語活用を考慮中。
土屋 璃香さん
青年海外協力隊員(セネガル)、あしなが育英会セネガル事務所を経て、現在、日本国際協力センターに勤務。
新野 佐和子さん
青年海外協力隊員(ペルー)、メキシコでの勤務等を経て、現在、JICA職員。グアテマラでジェンダー問題に取り組んでいる。

「世界を舞台に活躍するKomajo卒業生大いに語る」の第2回として、異なる文化で暮らすことについて伺った内容をお届けします。
世界を舞台に活躍するKomajo卒業生大いに語る 第1回はこちら

Q.皆さまが在住していらっしゃる各国の様子はいかがでしょうか。

加藤さん:シンガポールはとても住みやすい国です。

新野さん:私はグアテマラ人と結婚し、今年2月から首都グアテマラ市に住んでいます。平日は首都で過ごし、週末に夫の地元に行きます。グアテマラは自然豊かな常春の国です。治安の問題は解決されておらず、現在いるところでは、徒歩で行けるのは300メートル程度のみで、他は車での移動になります。

土屋さん:セネガルの首都ダカールは海に近く、自然が豊かで、夏の平均気温は28~32℃です。治安はアフリカの中では落ち着いている方で、それもこの国の魅力です。セネガルの公用語はフランス語で、同じアフリカでも英語が公用語のウガンダとは違いを感じます。

Q.食事について伺います。

土屋さん:セネガルは海が近いので、チェブジェンというお魚とお米の料理があります。現地のウォロフ語で、「チェブ」は米、「ジェン」は魚の意味です。魚の煮汁でお米を炊いたもので、日本料理に似ています。

新野さん:グアテマラの主食は豆の煮込みとトルティーヤです。美味しいですよ。以前に駐在したペルーは日本人が多いからだと思いますが、日本人の好みに合う食事で、とても美味しいと思います。

加藤さん:シンガポールでは外食が多く、あまり家で料理しません。外食文化が発達していて、屋台の食事はお手頃な値段で、とても美味しいです。

Q.同期生の大庭です。私から皆さんへお伺いします。それぞれの国から見た日本の印象を教えてください。

新野さん:私はペルー、メキシコ、グアテマラに住んできました。3か国とも日本を悪く言うことはありません。日本のアニメはとてもよく知られています。ペルーの日本人は努力家で成功している人が多いです。メキシコでは近年、日本の自動車産業が進出してきたことで、車=仕事=日本と連想されているようで、学びのチャンスと思われています。グアテマラから見た日本はテクノロジーの国で、日本製品は信用されています。

加藤さん:シンガポールに住み始めて半年だけの感想ですが、街中でよく日本語で話しかけられます。

土屋さん:セネガルの地方に行くと、日本はあまり知られていません。「ジャポン(日本)」というと、近くの国の「ガボン」と間違えられるくらいです。「日本」の知名度は低いですが、日本のマンガやアニメはよく知られており、興味を持ってくれています。人懐っこいセネガルの人は、良く話しかけてくれますが、「シノワ(中国の人)?」と聞かれます。

今回は各国の様子を中心に伺ったお話をお伝えしました。駒沢女子大学では“Japan Studies”や「異文化理解」、「日本紹介の英語」などの科目があります。外国語(第二言語)の習得にはその言語を話す人の文化を尊重し、交流しようと思う気持ちが大きく作用します。同時に自国についてしっかりと理解することも必要です。駒沢女子大学で、英語を用いて英語を学び、先輩に続き、世界に羽ばたきましょう。

次回は、各国のジェンダーやITについてのQ&Aです。どうぞお楽しみに。

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