今年度も陸前高田市でボランティア活動を行いました。
2015/12/08
11月20日(金)から22日(日)、陸前高田市でボランティア活動を実施しました。 「東日本大震災の被災地でのボランティア活動を駒女として行いたい」という学生からの強い要望を受けてはじめたボランティア活動も今回で4回目となり、今年度は23名の学生が参加しました。
午前中訪問した高田保育所と米崎保育園では、空間造形学科3年生が制作した木製プランターボックス計15台を寄贈し、パンジーとチューリップの花植え作業を行いました。
また、児童文化部の学生がパネルシアターを上演するなど、それぞれの施設で子どもたちとふれあう時間を過ごすこともできました。
午後も、地域子育て支援センターあゆっこにて花の植え替えや施設内の清掃など、学生たちは、長時間の車中泊移動の疲れもみせず、積極的に活動をしました。
現地の方々はご多忙中にもかかわらず快く訪問を受け入れてくださり、きのこ栽培工場の見学では農業復興について、また夕食時には現地の人の想いを聞く懇談の時間という貴重な学びの機会を得ることができました。
被災地はまだまだ復興の途中であり、学生たちは被災地のために自分たちができることは何か、あらためて考えを深めたと思います。
このたびのボランティア活動でお世話になったみなさまに、心より感謝いたします。
学生の感想
- 初めて東北の現状を知り、大きな衝撃を受けた昨年のボランティアから1年経ちました。1年で少しずつ復興が進んでいるものの、未だに仮設住宅も多くあり、私の想像よりも復興が遅いと感じました。それでも、プランターやパネルシアターを喜んでくれる子ども達の笑顔を見て、少しでもこの子ども達の笑顔を守りたい、少しでも協力したいと強く思いました。
- 今回、私にとっては初めての陸前高田市であったが、やはり未だに震災の爪痕が残っているところが多々あるなと、陸前高田に入って一番初めに思った。その中でも私達、空間造形学科はプランター製作者として同行させて頂き、子供達に想像以上に喜んでもらえて大変嬉しかった。プランターだけではなく、小さなベンチやテーブルなど、他のものも作ってあげたいと、強く思うような、そんな経験ができたボランティアだった。
- 昨年に引き続き参加しました。今回強く感じたことは、つながることの大切さです。現地の方の、「一人ではできることも限られるけれど、つながって大きな力になる」という言葉に強く心を打たれました。また、被災した建造物の維持費が高くかかることや、防波堤が高く海が見えなくなっていること、就職についてのことなど、復興の問題について多くのことを実際に見て聞いて、昨年との変化も感じながら学ぶことができました。私も今回のつながりを大切にして、感じたことを将来に生かしていきたいと思います。
- 今回初めて東北震災ボランティアに参加しました。被災地の保育所や子育て支援センターでの活動を通して現状を実際に見て感じたり、また地元の方々とふれあいながら当時の話を聞くことができたりと、とても貴重な体験となりました。また、被災地には忘れられない悲しみとたくさんの希望がありました。被災された方々が今本当に必要としているものは何か、わたしたちに求められているものは何かを知っていこうとする姿勢が、あの日を忘れないためにも、復興地で未来を拓いていく方々のためにも大切な一歩であるのだと思いました。