【学長メッセージ】在学生・保証人の皆様へ 後期の授業ならびに学生の入構につきまして

学長 安藤嘉則

今年度開始早々、新型コロナウイルス感染症の流行によって授業開始日が遅くなり、5月18日より全面的に遠隔授業となりました。学生の皆さんは、遠隔授業のための新しいツールに最初は戸惑ったことでしょう。

本学では教職員協働の遠隔授業ワーキンググループを結成し、この前期の期間、学生、教員のサポートを行ってまいりました。特にサーバーダウンなど、大きなトラブルも発生せず、この8月7日をもって前期の授業期間を終えることになりました。

ところで、7月半ば頃から、再び感染症の流行が増加に転じ、各地の都道府県において過去最高の感染者数の報告が相次いでいます。特に最近は20代30代の若年が感染する割合が多く、若年層から同居する高齢者へ感染することが懸念され、今夏のお盆の帰省を控える声も多く聞かれます。

先にKOMAJOポータルでお知らせいたしましたように、本年度後期の授業については、原則として遠隔授業を継続し、国の資格取得に関わる実験・実習科目の一部に限定して学内で対面授業を実施することになりました(8月7日に対面で実施する後期科目がKOMAJOポータルに発表されています)。こうした措置をとったのは、あくまで学生の皆さん自身と皆さんの家族も含めた方々の安全を第一と考えたためです。

本学では、6月上旬に全学生の皆さんに向けてアンケート調査(令和2年度前期の学生概況調査)を実施し、全学生の60%の方から回答をいただきました。その中で、通学のため公共交通機関(バス・電車等)に乗車している時間について質問したところ、半分以上の学生が1時間以上かけて通学するとの回答があり、2時間以上かかる学生は23%でした。また学生からいただいたコメントの中には、通学途中で感染し、同居する祖父母に感染させてしまうのではないかという不安を寄せる学生が少なくありませんでした。

こうしたアンケート結果や現在の感染状況、あるいは対面授業を実施するための学内の現況について慎重に検討した結果、後期の授業について上記の方針をとった次第です。

新入生の皆さんは、入学後まだ稲城キャンパスに一度も入っておらず、こうした状況がこのまま続くことを深く憂慮いたしております。現在、授業のない土曜日に登校日を設定し、学生同士が直接出会える場を提供するなどの方策を検討しているところです。

本学では新型コロナウイルス感染症防止のために教職員協働のワーキンググループ(学生支援・保健衛生管理・遠隔授業支援等)を設け、学長を中心とする感染防止対策本部がこれらを統括する体制をとるとともに、入構時に自動検温できるサーマルカメラの導入をはじめ、さまざまな防止対策を進めております。

こうした対策をふまえ、本学では学生の入構制限の段階的解除を進めております。すでに臨地実習の事前指導や学生相談室の対面相談のための入構は認められていますが、8月26日(水)からは、図書館の利用や卒論・修論指導のための入構が認められます。

新型コロナウイルス感染症の今後の感染状況については、なかなか予測がつかない状況ですが、感染状況を慎重に見極め、予防策を講じつつ、本学キャンパスにおいて、できるだけ早く安心安全な学生生活が開始できるよう努めてまいります。

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