【学長メッセージ】在学生の方へ 新しい生活様式の実践のために

学長 安藤嘉則

5月18日にスタートした今学期の授業も、いよいよ今週で終了します。新型コロナウイルスの流行・拡大をきっかけに、多くの大学と同様に本学も遠隔授業を行ってきました。この間、流行は一時的に収束したかのように見えましたが、7月に入り東京都の感染者数が増加しはじめ、全国的な拡がりを見せています。

先日、公表した通り後期の授業も、国家資格の取得にかかわる一部の実習・演習形式の科目を除いて遠隔授業を継続いたします。しかしながら、感染拡大状況を鑑みて、引き続き段階的に入構制限措置を緩和することを視野に入れて進めていきます。

本学はその準備として、入構時にサーマルカメラ等による体温チェックができるよう機器を導入しました。また、図書館を含む学内施設の利用について、学生・教職員共に安心して取り組むことができるように順次ガイドラインを作成しています。後期の対面授業実施に際しては、科目担当教員とその学群・学類・学科教員が協力し、学生の皆さんが安心して、そして安全に授業が受けられるように、入構から出構までの手順書の作成と協議を重ねています。

しかしながら、皆さんの安心・安全を守るためには、教職員の努力だけでなし得ることはできません。一人ひとりが社会から「新しい生活様式」への適応を求められているように、学生の皆さんの学内・学外での過ごし方についても変容が求められているのです。

この夏休み期間中から「学内への入構」や「対面授業」の再開に向けて、以下のことに取り組んでください。

1)手洗いをマスターすること

ウイルスが付着した手で、口や鼻を触ることで粘膜や気道から感染します。このような接触感染を避けるためには、手の清潔を保つことが重要です。具体的には、石鹸を使用した流水での手洗いを(30秒以上)を行うことです。以下に、正しい手洗いに関する動画リンク(政府インターネットテレビ)を掲載しますので、各自確認して、今日から実践しましょう。

正しい手洗いの仕方(最終閲覧:2020/8/3)

https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg20343.html

2)マスクを適切に着用すること

マスクを適切に着用することにより、一定程度の予防効果があることをWHO は示しています。しかしながら、口や鼻を適切に覆うことができていない、マスクの着脱を適切に行うことができていないなど、基本的なことが守られていなければ、マスクはあなたの身体を守ってはくれません。以下に、正しいマスクの着用に関する動画リンク(政府インターネットテレビ)を掲載しますので、各自確認しましょう。

マスクの正しい着け方(最終閲覧:2020/8/3)

https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg20344.html

3)自分の体調管理のために、自分の身体を気づかうこと

いつもと何かが違うということに気がつくためには、いつもが何かを知らなければ説明はできません。自分の身体を気づかうということは、自分の身体に興味関心をもち、自分の身体を理解し、自分の身体を守るために適切な行動を実践することです。
新型コロナウイルス感染症は、一般的な流行感染症で見られる発熱や咳嗽、鼻汁などの他に、気にかけておきたい症状があります。これらを毎日確認し、早期に異変を確認できるよう「健康管理チェックシート」を準備しました。ぜひ、活用しましょう。登校時には、記載中の「健康管理チェックシート」の提示を求めることがあります。忘れずに持参するようにしましょう。

なお、健康管理に関するClassroomから、Googleスプレッドシートを用いた「健康管理チェックシート」の配付も開始しました。わざわざ印刷の必要もなく、スマートフォンのGoogleドライブからいつでも入力し、閲覧することができます。クラスコードは、KOMAJOポータル内からご案内しますので、ご活用ください。

また、本学では、スマートフォンの「接触確認アプリCOCOA」の使用を推奨しています。登校に際しては、必ずダウンロードし、使用できる状態にしておいてください。以下、「接触確認アプリCOCOA」のダウンロードに関する厚生労働省のHPのURLを掲載します。参考にしてください。

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)(厚生労働省)(最終閲覧:2020/8/3)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html

4)人との距離を保ち、接すること

新型コロナウイルス感染症対策として個々人が取り組む課題のひとつとして、「適切なソーシャルディスタンスを保つ」があります。

具体的には、他者と接触する際には、おおよそ2メートル程度の距離を維持することです。本来人間にとって心地よいもしくは不快な対人距離は、生まれ育った国・地域の文化的な影響を受けながら、習慣として獲得してきているものです。誰かと親密になりたいときや自身の不安が高まったときなどは対人距離が近くなりやすく、逆に警戒したり自分のペースを守りたいときには、対人距離をとる傾向があります。

学校生活の再開により、友達との再会(1年生の場合は新しい友達をつくる)に喜びや感動を覚え、ついつい対人距離が近くなってしまうかもしれません。しかしながら、「自分ももしかしたら感染しているのかもしれない」「自分も相手のことを大切に思おう」とする姿勢を忘れることなく、適切なソーシャルディスタンスを保ちながら、よりよい対人関係を築き、学生生活を送りましょう。

新しい生活様式の実践例(厚生労働省)(最終閲覧:2020/8/3)

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000641743.pdf

5)感染リスクの高い行動や活動を避けること

新型コロナウイルス感染症は、潜伏期間が2週間程度と長く、感染していても軽症もしくは無症状のまま経過することが少なくありません。そのため、自分を守り、仲間を守るためにも、感染リスクの高い行動や活動を避けるようにしましょう。自身の行動・活動のレベルは、厚生労働省および各自治体の示す方針や対策案に沿い、責任ある行動を実践しましょう。

「3つの密」を避けよう!(最終閲覧:2020/8/3)

https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg20638.html

新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために(厚生労働省)(最終閲覧:2020/8/3)

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000602323.pdf

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