国際文化学科の授業 〜教員による授業紹介〜 No. 1  基礎ゼミⅠ・Ⅱ・Ⅲ

国際文化学科ではどのような授業が行われているのでしょう。「国際関係」「英語コミュニケーション」「観光文化」の三コースが設けられていますが、コースの枠にとらわれず、幅広い教養を身につけられるプログラムが用意されています。これから担当教員がいくつかの授業の中身をご紹介してゆきます。第1回目は「基礎ゼミⅠ・Ⅱ・Ⅲ」です。

国際文化学科主任 鈴木 眞

国際文化学科には、「基礎ゼミ」という必修科目があります。これは15人程度のゼミで、大学では何をどのように学び、どのような学力をつけるのか、そして社会人とはどうあるべきかを、対話と実践を通して身につけることを目的としています。

1年前期の「基礎ゼミⅠ」では、入学直後に1泊2日の合宿を行います。新入生どうしの情報交換や教員との交流、先輩による海外体験の報告と懇談会、マナーやSNSの利用に関する講座など、様々なプログラムを通して、学習のモチベーションを高めます。通常のゼミでは、主に文章を要約する技術を磨きます。その上で、様々な研究や学問の入門書ともいえる「新書」を1冊読み、その内容を簡潔にプレゼンテーションします。

  • 合宿で先輩の話を聞く1年生
    合宿で先輩の話を聞く1年生
  • 初めてのプレゼンテーション
    初めてのプレゼンテーション

1年後期の「基礎ゼミⅡ」では、プレゼンテーションの技術やルールを本格的に学び、説得力のあるパワーポイント文書を作成します。ここでは、新聞記事から気になる話題を選んで、問題の現状と自分の意見をプレゼンテーションします。聴き手のゼミ生は、評価表にもとづいて発表の展開や内容を採点し、講評を書くことで総合的な評価を行います。ゼミ生の発表を客観的に観察することで批評力が高まり、自分の調査・研究・発表も確実にレベルアップしていきます。

2年前期には、「基礎ゼミⅢ」でレポートや論文を書くための技術やルールを学びます。その実践として、3年生から所属する専門ゼミで研究するテーマに関連する問題について調査・研究を行い、プレゼンテーションを行います。最後に、これをレポートにまとめることで「基礎ゼミ」の卒業となります。

  • 大教室での合同発表会
    大教室での合同発表会

人前で話したり、文章を書いたりするのは苦手だと思っている人は少なくありません。しかし、手順と方法を学べば、誰でも効果的なプレゼンテーションができるようになります。そして、ここでつけた力は就職活動においても必ず役に立ちます。この3段階の基礎ゼミでトレーニングすることで、学力だけではなく社会人としての力も自然と育っていくのです。私たち教員がゴールまで伴走します。基礎ゼミで新たな自分を発見してください。お待ちしています。

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