アクティ部春合宿2015 〜 高齢者住宅の除雪ボランティアと雪国生活文化体験 〜

アクティ部は、メンバー15名で2月8日〜10日まで福島県西会津町に春合宿に行ってきました。

今回の目的は、高齢者住宅の除雪ボランティアと雪国生活の体験です。地域の方たちともたくさん交流してきました。

合宿1日目は、朝7時半に貸切バスで新宿を出発し、到着後は地元の雪国まつりに参加しました。

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夕方からは西会津町長、教育長、町職員の方々や、西会津若者まちづくりプロジェクトメンバーとの交流会が行われ、そこでは西会津町の抱える問題や地域の特徴、鎌倉や府中から移住して活動している地域おこし協力隊の紹介、若者まちづくりプロジェクトメンバーの活動などの発表があり、交流を深めることができました。特に年代の近い若者まちづくりプロジェクトメンバーの行動力や発想力には学生たちもとても刺激を受けたようです。

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合宿2日目は朝から夕方まで3班に分かれて中山間地域にある高齢者宅の除雪活動を行いました。
地面の雪が屋根とつながってしまうと家が壊れてしまうということや、カンジキの着け方なども教わりながら、この日は今年1番という大雪の中での作業となりました。慣れない除雪作業ではありましたが、除雪とエクササイズを融合させた「ジョセササイズ」の指導を受けながら1日の作業をやり遂げました。
ジョセササイズは、西会津町商工観光課の方が考案したもので、福島では話題になっており、この日も福島民友新聞株式会社の発行する福島民友新聞の取材班が同行して、平成27年2月16日付の紙面にアクティ部が写真と学生のコメント入りで掲載されました。

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お昼には小清水地区、漆窪地区の皆さんのご協力で餅つきを体験し、汁餅、納豆餅、きな粉餅にしてつきたてのお餅を食べることができました。
夜は“西会津の冨士山を活かした地域おこし”に取り組んでいる団体「西会津冨士の郷」の方々と郷土料理などをいただきながらの交流会、その後2班に分かれて民泊させていただき、囲炉裏を囲んでたくさん話を聞くことができました。

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合宿最終日は、地元農家での椎茸狩りやそば打ち体験、そして西会津若者まちづくりプロジェクトメンバーが制作中の「HAPPY」の曲に乗せた動画の撮影に協力させていただき、西会津をあとにしました。
(※「HAPPY」はPharrell Williamsというミュージシャンの曲の一つで、この曲を使ってさまざまな地域の動画が制作され、YouTubeにアップされています。日本で少し前に流行った「恋するフォーチュンクッキー」の世界版のようなものです。)

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今回の合宿は、高齢者住宅等の除雪ボランティアを主な目的として計画したものですが、東日本大震災に伴う原発の放射能被害の被災地である福島での活動ということで、福島県風評被害払拭事業として採択され、広い意味での復興支援としても微力ながら寄与することができました。ボランティアのつもりが、逆に西会津のみなさんから町をあげての大歓迎を受け、地域の方々との交流のなかで、高齢化で苦しむ地方の現状や、その中で若い世代のまちおこしにかける志に触れ、とても刺激を受け、また沢山のあたたかい気持ちをいただき、多くのことを学んで帰ってきました。

2泊3日の合宿をとおして、実際に見て聞いて体験したことは、学生たちにとって大きな財産となり、今後に生かしてもらえると思います。 アクティ部では、「頭で学ぶより身体で学ぶ。身体で学んだことは知恵(生きるための力)になる。」をポリシーに、毎年様々な屋外での体験を行っております。新入生のみなさんも是非入部してください。

(アクティ部顧問・大学短大事務部矢尻和範)

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学生の感想

アクティ部 代表・住空間デザイン学科3年 梅沢あゆみ

2/9に西会津の高齢者宅の除雪ボランティアを行いました。私は初めての除雪作業でした。
西会津に行ってみると想像していたよりも雪が多く積もっていてやる前からとても不安でした。
除雪作業を体で実際に体験して大変さがわかりました。
今回は数時間しかボランティアをすることができませんでしたが、これで終わりにするのではなく、これからも定期的にボランティアに参加したいと思いました。

健康栄養学科2年 庄司かな子

今回、初めて西会津町に行きました。東京の雪とは比べようもない雪の量でとても驚きました。
私は、雪国出身ではないので初めて雪かきを体験し、その大変さを知りました。
下に掘っていくにつれて雪が固まっていて固く重く、筋肉痛になるほどの重労働でした。
また、雪が家の高さまで積もってしまっていたため、昼間でも電気をつけていないと生活出来ないほどの暗さでした。
西会津町の方々は、町の皆と協力しあって生活をしていて私は、普段生活している中で町の方々と協力しあって生活をしているということはあまりなかったので、新鮮な気持ちでもあり、素敵だなと思いました。
またこのような、ボランティアがあったら参加したいと思いました。

心理学科1年 野中まゆ

1日目の夜、現地の人と交流し、温かく迎えてくださり、楽しい時間を過ごせました。
思ったよりも、現地の人が明るく、若者が移住して西会津を活気づけようと色々なプロジェクトをやっていると知り、素晴らしいと思いました。
2日目のジョセササイズでは、楽しみながら、少しでも現地の人の役に立てたと思うので良かったです。
民泊では、布団を敷いて待っていていただいたりと、現地の人の気遣いが印象に残っています。
ボランティアは楽しみながらやる事が一番で、現地に行って、その現地のことを知るだけでもいい事だと感じました。

住空間デザイン学科1年 佐々木 碧衣

会津の町では若者が少なく冬の雪かきがどれだけ大変かを身を持って感じました。
東京の雪とは比較にならない量の雪でしたが、雪かきをしつつも雪遊びもできたので、それも良い経験になったと感じています。
地域の方々との交流会で福島のことや、会津の現状、町の良さなど、合宿を通して学ぶ事も多かったです。
地域の方とふれ合う機会がもてて良かったです。雪かきで沢山感謝され、頼りになれた事が何より嬉しかったです。
来年もまたぜひ行けたらと思いました。

2015年3月18日追記

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