大本山永平寺御征忌追善・報恩会式に行って参りました。

9月28日に行われた大本山永平寺御征忌追善の報恩会式に、今年もりんどう会役員有志でお伺いし、午後7時から法堂で行われた報恩演能を鑑賞してまいりました。

今年は観世流の仕舞と半能が上演されました。演目は仕舞が「高砂」と「松風」、半能は「敦盛」でした。

演目に先立ち、観世流能楽師・武田祥照様の解説をお聞きしました。能で面をかけるのは人間ではない役を演ずるという理由があるそうです。また、演者が胸の前で指先を合わせる動作は「合掌」を表すと教えていただきました。

紋付袴姿で地謡に合わせ上演された仕舞はとても重厚でした。

衣装を着けた演者の方々に囃子方も入られた「敦盛」の舞台は日常から遠く離れた別世界の荘厳さでした。熊谷次郎直実(蓮生法師)が念仏を唱え、自らが討った敦盛の霊を弔います。敦盛は直実と自分は「法の友」だと感じます。敦盛が太刀を捨て指先を合わせ去っていく様子は、演目前のご説明のとおり、法縁を感じさせ、法堂での上演は然るべきと改めて思うものでした。

能の鑑賞を機に、会員間の親睦を一層深めることができました。

駒沢学園は2027年に100周年を迎えます。同窓生の皆さま方にはいっそうのご協力をいただきたく、お願い申し上げます。

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