授業担当者インタビュー(亀川泰照先生)

博物館学芸員養成課程の必修科目「博物館展示論」と選択必修科目「日本の宗教と思想」をご担当の亀川泰照先生は、荒川ふるさと文化館で現役の学芸員として活躍されています。そんな亀川先生に、現役の学生や受験生の皆さんに向けたインタビューを行いました。

〈質問〉先生のご専門(研究分野)やお仕事を教えていただけますか。

江戸の祭礼や絵馬、富士講など、宗教が関わっている江戸の文化について主に勉強しています。それと地域博物館の学芸員なので荒川区の郷土史が専門ということになるでしょうか。荒川区では、刑場や奥の細道、神楽、薬屋など本当にいろいろな展示を担当させてもらいました。どんなテーマに取り組めたのも、学生時代に訓練を受けた日本近世史の調べ方を身に着けていたからだと思います。

〈質問〉学芸員の養成に向けて、どのようなご授業をなさっていますか。

博物館の展示は見たことはあっても展示したことはないことが普通だと思うので、自分の持ち物から自分の一側面を紹介できる物を探してきてもらって、キャプションを作って発表してもらうという自己紹介展示をやってもらっています。その上で講義を行い、都度その経験を振り返ってもらうようにしています。それからせっかくなので、自分の経験や学芸員仲間から教えてもらったことも、できるだけ紹介できればと意識しています。

〈質問〉これから学芸員を目指す皆さんへ、メッセージをお願いします。

昔、学芸員の先輩から、「学芸員は広く、深くが基本だから」と言われたことがあります。私にとってこの言葉は“呪い”で、これを前提にいろいろなテーマに関わってきました。勿論できているかわかりませんが、学芸員は区民と直接対話できる職業でもあるので、自分が準備してきたことに対して、面白かったとか、楽しいかったとか、言ってもらえて、それがうれしくて頑張れている気がします。そんな職業ですが、多くの人にまずは博物館に興味を持ってほしいと思っています。


以上、現役の学芸員である亀川先生の生の声を聞かせていただきました。実習生はもちろんですが、学芸員資格の取得を検討している受験生の皆さんにも、参考になるメッセージが詰まっています。亀川先生、ご協力ありがとうございました。

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