011:産学連携プロジェクト「コマジョリノベ」2つの部屋が完成しました!
2014/01/30
住空間デザイン学科の産学連携プロジェクト「コマジョリノベ」。学生の提案作品から選ばれた2つの空間が、実際の部屋として実現しました。どうぞご覧ください!
Aタイプ 「Comfortable(カンファタブル)」デザイン:2年 森山加奈子
白とピンクを基調とした、女子大生らしく華やかで心安らぐ部屋が実現しました。床、壁、天井の仕上げ材は、森山さんが実際に指定したものを使っています。
(左)改装前の部屋がこちら。(右)森山さんの提案したスケッチパース。
ソファーベッドの置かれた壁面だけは薄いペパーミント色とし、空間を使い分けています。
(左)床から浮かんでいるように見える棚。(右)部屋のイメージにあわせて収納の金具も交換しました。
大理石調の床、淡いピンクとグリーンの壁紙、また随所に仕掛けられた照明の光がバランスよく調和しています。以前の部屋とは見違えるような、浮遊感と落ち着きのある空間が出来上がりました。
学生からのコメント 2年 森山加奈子
- 提案が実際に形になってみて、想像以上の出来生えにとても嬉しく思いました。大学2年生でこのようなありがたい経験ができ、大変光栄です。壁に備え付けの浮かせたキャビネットという、私が叶えたかった無理なお願いも、実現して頂く事ができました。私自身が住みたいと思うとともに、自信を持ってオススメできる空間になりましたので、入居者の方にも喜んでいただけることを心から願っています。また実際に入居者の御意見を伺い、今後の空間作りに活かして行きたく思います。
Bタイプ 「Cafe Girl(カフェ・ガール)」デザイン:2年 立川静香
立川さんが指定した淡い木目調の壁に取りつけられた段違いの飾り棚が、カフェ空間を演出しています。
(左)改装前の部屋がこちら。(右)立川さんの提案したスケッチパース。
カフェのテーブルは、不要な時に壁にスッキリと折りたたむことができます。
これまでは足りなかった収納もしっかりと確保しています。
窓側のベッドとの間を筒抜けの棚と吊戸棚で仕切ることで、開放感を残しながら空間を機能的に分けることに成功しています。
学生からのコメント 2年 立川静香
- 私が提案させて頂き完成した部屋を拝見し、とても感動しました。一から作って頂いた間仕切り棚は、高さを自由に変えられるという点で、機能性や実用性が大変優れていると感じました。他のどこにもない、特別な部屋に変身したと感じています。また、デザインしたものに対する想いなどが、こうして実現化されたことで説得力が増しました。またとない貴重な体験をさせて頂き、先生方をはじめ、連携先企業の関係者の皆様に心から感謝しています。
いかがでしたか?授業では使い勝手や技術的な問題点の指摘以外は、学生の提案を尊重して作業を進めましたので、ほぼ学生のイメージ通りの部屋が出来上がりました。
提案が数々の協議を経て実際の空間に具現化する過程で、学生たちも普段得ることのない充実感と、大変多くのことを学ばせて頂いたと思います。今回の経験を積極的に活かしながら、今後も「コマジョリノベ」を継続・発展させていきます。
担当教員コメント 准教授 佐藤勉
- 今回の産学連携課題は3つの大きな成果がありました。まずは実現を前提とした課題を通して、学生が現実のリノベーションのプロセスに触れることができたこと。次に、選ばれた2つの提案を具体的な空間に仕上げていく過程で、学生側と企業側双方の考えを擦り合わせ、望ましい方策を得られたこと。最後に、学生と共に出来上がった空間を体験し確認するなかで、当初には見えなかったプロジェクト全体の課題や方向性が浮き彫りになったことです。産学連携課題は学科初めての試みで、始めは手探りの部分もありました。しかし、現実を突きつけられた学生の奮起と連携企業の御配慮にも後押しされて得たこれらの成果により、今後の展開へ向けての大きな自信に繋がったことを、大変喜ばしく受け止めています。
2014年2月24日追記