駒女生21名が東日本大震災の被災地南三陸町でボランティア活動
2012/03/08
2月24日から26日まで、本学の学生21名(4年生1名・3年生1名・2年生7名・1年生12名)が宮城県南三陸町コンテナ商店街のオープニングスタッフとして、ボランティア活動をおこないました。 今回の活動は、「東日本大震災の被災地でのボランティア活動を駒沢女子大として行いたい」という学生からの強い要望を受けて本学が計画し、東北福祉大学の全面的ご協力を得て実施されました。
24日9時、葛城理事長はじめ教職員の皆様のお見送りを受け学園を出発。7時間半余りで到着した南三陸町は、津波で破壊された防災センターや志津川病院などの建物、折れ曲がり錆びついた鉄道の線路が残り、思わず息をのむ光景でした。
今回のボランティア活動場所の「南三陸さんさん商店街」は、消防署跡地に3年の期限で設置された30店舗のコンテナから成る商店街です。壊れたコンクリートの建物が手つかずの状態で隣接してはいるものの、復興のための車両が忙しく行きかう国道沿いに位置していました。
オープニング当日の2月25日は前日とは打って変わっての大雪でしたが、本学の21名の学生は、前日から活動している東北福祉大生と合流し、全体打ち合わせ後、午前8時から配属された店舗での活動を開始しました。雪の降り積む中、飲食店での仕込み、配膳、店舗での販売・レジ担当、さらには雪かきやトイレ掃除までも様々な役割を皆一生懸命果たしました。
商店街では10時の開店時のテープカットに始まり、オープニングイベントが続き、多くのマスコミが詰めかけ、客足も徐々に増し、飲食店には行列ができる繁盛ぶりで、駒女生は大いに役立ちました。夕刻にはEXILEのメンバー4名が、商店街の各店舗を電撃訪問するという思わぬプレゼントもありました。活動予定時間を大幅に超え、宿舎である高齢者施設に戻った後の夕食時には、往路の車中では、学年も学科も異なり話すことも少なかった学生たちが、充実した一日の出来事を楽しく語っていました。
<ボランティア活動>
活動最終日は、午前中のみの活動でしたが、各店舗での活動にも慣れ、東北福祉大生との息も合い、駒女生は前日にも増した活躍で、引率した教員が商店街をまわると、各店舗の皆様から感謝の言葉を沢山かけていただきました。14時の出発時間まで、涙の別れと再会を誓いあう姿が見られました。中には「居なくなったら寂しくなるから、時々連絡してね」と電話番号の書かれたメモを渡される店主の方もいらっしゃいました。
復路はさすがに、皆、疲れて爆睡の状態でしたが、学園バスのドライバーの方々の穏やかな運転で、渋滞もなく、20時半に新宿駅に到着。「充実した活動をもっとやりたかったのに、終わってしまって残念」という声を残して11名が下車、その後、稲城駅、駒沢女子大を経て、22時に最終降車地の新百合ヶ丘駅に到着して、今回の活動が無事に終わりました。
なお、今回の活動は、資金および種々のご支援を多くの皆様から賜り実現致しました。ご支援に深い感謝を申し上げます。