永平寺東京別院長谷寺ちょうこくじ訪問

8月23日に駒沢女子大学・短期大学同窓会会員と同窓会担当教職員は、西麻布の永平寺東京別院長谷寺ちょうこくじを訪問してまいりました。昔、長谷寺ちょうこくじには奈良の長谷寺はせでら、鎌倉の長谷寺はせでらの観音様と同木で造られたという観音様が祀られていたそうです。現在の長谷寺ちょうこくじは、この観音堂を基に、徳川家康公の江戸開府後に開かれました。道元禅師が開かれた大本山永平寺の別院であり、曹洞宗の修行道場として、多くの修行僧が修行に励んでいらっしゃるお寺です。

まず、駒沢学園外部理事をお勤めくださっておいでの岡田宏史・永平寺東京別院監院老師から、長谷寺の縁起、麻布大観音の由来、学園のことなど、親しくお話をお聞きする機会をいただきました。

  • 法堂の釈迦牟尼佛
    法堂の釈迦牟尼佛

岡田監院老師のお話をお伺いした後に、修行僧の指導をなさっておられる江上大心老師のご案内で、別院の諸堂を拝観いたしました。法堂、僧堂、観音堂の順に詳しくご案内くださいました。釈迦牟尼仏を中心に、文殊菩薩、普賢菩薩が安置されている法堂は総檜造りで、木造としては最大級の建築物だそうです。法堂では毎朝のお勤めや檀信徒の追善供養が行われます。僧堂は坐禅堂とも呼ばれ、修行僧が坐禅、食事、睡眠をする修行の根本道場のことです。江上老師から日々の修行の様子を教えていただきました。

  • 法堂にて江上老師の説明をお聞きする
    法堂にて江上老師の説明をお聞きする

その後、観音堂へとご案内くださいました。観音堂には麻布大観音(十一面観音菩薩)がお祀りされています。正徳六年(1716年)に建立され、江戸の人々の尊崇を集めていた大観音は、残念ながら昭和20年(1945年)に戦火で消失しました。その後、およそ10年をかけて約10メートルの木造としては国内最大級の観音様が昭和52年(1977年)によみがえり、観音霊場として多くの人の信仰を集めています。樹齢600年超の楠を一本彫りした壮麗な観音様は、とてもお優しいお顔をされていらっしゃいます。

  • 麻布大観音
    麻布大観音

長谷寺ちょうこくじには著名人の方々が眠られています。観音様にお参りした後、明治の元勲・井上馨氏のお墓、歌手の坂本九氏のお墓にお参りし、お寺を後にしました。
大本山永平寺東京別院長谷寺ちょうこくじを訪問し、壮大で厳粛な空気に触れると同時に、同窓会員同士の親睦を深めた一日でありました。

なお大本山永平寺東京別院長谷寺ちょうこくじでは来る10月9日(月・スポーツの日)午前8時から午後6時にかけ、麻布観音大祭が開かれます。11時からは、大本山永平寺不老閣猊下をお迎えし、大祈祷会が行われます。ステージでのパフォーマンスや100店舗近くの露店が出店するイベントも行われるそうです。この機会にお出かけされてはいかがでしょうか。詳細は以下のリンクをご確認ください。

麻布観音大祭

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