今年の夏休みは福島でボランティアをしませんか?

学生の皆さん、夏休みの計画は決まりましたか。国内外への旅行や、資格の取得などそろそろ予定をたてている頃ではないでしょうか。

国際文化学科3年の宮崎莉果さんは、今年の春休みに福島で、東日本大震災の福島県内被災者をサポートするNPOでボランティアをしてきました。その経験から、皆さんにも夏休み、福島でのボランティアをお勧めしています。

宮崎さんがNPO「花見山を守る会」を知ったのは、大学のポータルサイトでした。実は、このNPOを主催されているのは、本学の健康栄養学部の学生さんのお父様で、この学生さんを通して学生ボランティア募集の依頼があり、宮崎さんはそのボランティア第1号でした。このNPOは平成17年に花見山の整備を目的に設立されたのですが、震災後は、原発事故や、津波・地震による家屋の倒壊で避難を余儀なくされている県内の人々の支援活動を行っています。

  • 宮崎莉果さん
    宮崎莉果さん

宮崎さんは、自身も福島出身であることから、発災以来、地元の被災者のために何か出来ないかとずっと考えていました。活動場所が実家から比較的近いこともあり、春休みを利用しての活動をすぐに決めました。

ほぼ1週間の活動の多くは、避難している方々のためにNPOが設けたサロン「さくらの」での接待と、全国から集まる支援物資の仕分け作業でした。また、全国から送られてきたひまわりの種(汚染物質を軽減する)を地区の保育園や幼稚園を届けにいく作業も行いました。

この活動に参加して、宮崎さんの印象に残ったことは、避難生活を送っている方々の明るさだったそうです。そして風評被害や差別という問題を抱えつつも、将来についてのビジョンが口々に語られる様子を、「同じ福島県人として誇りに思った」と。

まだまだ被災地は支援を必要としていると強く感じた宮崎さんは、優しいスタッフや全国からのボランティアが絶えないこのNPOでの活動を続けるそうです。

「福島=放射能汚染という先入観を持たれている方も多いと思いますが、花見山は一つの観光地として成り立っているので、真っ先に除染されました。また、日々の除染作業を行ってくださっている方々のおかげで、福島の放射能は低くなっています。今後ボランティアに参加してくださる人達に、安心して活動ができる環境があるということも伝えたいです。」という宮崎さんからのメッセージを最後にお伝えします。活動に興味を持った方は、国際文化学科の臼井までご連絡ください。

国際文化学科教授 臼井実稲子

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