アクティ部活動報告「春合宿・西会津除雪ボランティア2019」
2019/03/25
毎年アクティ部の春合宿として行っている福島県西会津町の除雪ボランティアも5年目となり、今年も2月18日〜20日の日程で実施して来ました。
アクティ部は「頭で学べば知識になるが、身体で学べば知恵になる。知恵は生きてく糧になる!」をモットーに、人々や地域社会に喜ばれる活動を行なっていますが、今回も一人暮らしの高齢者宅の除雪ボランティアだけでなく、会津地方に残る伝統的な生活文化の体験や地元の人々との交流を楽しみに行ってきました。
西会津町のみなさんは、アクティ部が来ることを本当に心待ちにしてくれていて、毎年学生たちにいろいろ貴重な体験をさせてくれます。今年はお正月の伝統行事である「塞の神」や、「雪灯籠」を用意してくれました。また、後継者不足などで制作が途絶えていた旧会津藩の公文書や鼻紙・障子紙などにも使われていた「出ヶ原和紙」(いづがはらわし)の紙漉き体験や、AIで管理されたシイタケ栽培工場の見学も出来ました。
今年は地球温暖化の影響なのか雪が少なかったですが、西会津町から誕生し今や全国の豪雪地にその考え方が広がっている「ジョセササイズ※」の、日本ジョセササイズ協会会長直々の指導の元、安全に楽しく除雪作業を行うことができました。夜は例年通り地元のみなさんのお宅に泊めて戴き、地の素材を使った手料理や日々の暮らし話を堪能しました。
今年も西会津のみなさんの暖かさに触れ、また会津地方の様々な知恵や文化に学ぶことができて充実した合宿となりました。改めてこの合宿でお世話になった方々に心から感謝したいと思います。
- ※ ジョセササイズ:除雪は労働ではなくエクササイズであると捉え、辛かった作業をポジティブに捉え直してしまおうという考え方。
- ※ 公益財団法人 福島県観光物産交流協会に取材されました。
(文責 榎本文夫)
春合宿 in 西会津・除雪ボランティアの感想
3年・土屋佳那子/アクティ部代表(住空間デザイン学科)
- 私は今回で西会津合宿2回目の参加でした。しかし、除雪以外の活動は去年とは違う内容だったので楽しむ事が出来ました。西会津到着直後には蒲生館で紙すき体験を行いました。最初の木の繊維を剥ぎ取る工程から、和紙を漉く体験までさせて頂きました。人の手で作るからこその味わいを感じる事ができました。
2日目にはジョセササイズを行いました。2年目という事もあり、去年より除雪作業を楽しむ事が出来たと思います。その後には、「塞の神」にも参加させて頂きました。炎の迫力に驚きながら、食べる物にも意味がある事を知り伝統の大切さを知りました。集会所や民泊では西会津の方と関わる事ができ、西会津の方の温かさを感じられ、もっと長い時間西会津に居たいと思いました。来年もまた西会津に来たいと思いました。
3年・佐藤奈美(住空間デザイン学科)
- 除雪ボランティアは今回で2回目の参加だったので去年よりも楽しくテキパキと作業ができ、とても良い経験ができたと思います。昨年に比べて雪が少なかったですが、私たちが行った除雪作業が少しでも西会津の方々の役に立てていたら嬉しく思います。
今年は、民泊だけでなく「塞の神」に参加させていただいたり、一緒にご飯を食べたりと交流が多く、地域の方々の温かさを感じとても楽しい時間を過ごすことができました。また、蒲生館や芸術村を見学を通して、地域活性化の活動にも興味を持ち、建築を学ぶ身としてもとても良い刺激を受けました。来年もぜひ参加したいです。
2年・佐藤れな(心理学類)
- 今回の三日間の合宿に参加してみて、とても良い経験ができたなと感じました。普段できないような体験をたくさんできてよかったです。特に思い出に残っているのは、2日目の除雪ボランティアです。私は今回初めてジョセササイズを行いました。私は雪国出身でよく実家の除雪作業を手伝うのですが、それと違ってとても楽しくやることができたし、達成感がいつもよりあったなと感じました。今回のジョセササイズを通して、地域の方々が過ごしやすくなればいいなと思いました。また、除雪はつらい作業ではなく、楽しく活動することだということを周りの人に教えたいなと思いました。
- ※ 西会津町企画情報課の許可を得て掲載しております。