今年も稲城市内外来生物『アメリカザリガニ』駆除ボランティア を実施しました。
2018/09/06
アクティ部主催の特定外来生物アメリカザリガニ駆除活動も今年で4年目になります。
今年も稲城市環境課の方々とソロプチミスト稲城の協力を得て、稲城市内の小学生にも参加してもらい環境問題について学んだ上で駆除活動を行いました。
実施概要
日時 | 平成30年8月5日(日)10:00~14:00 |
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場所 | 上谷戸親水公園(稲城市若葉台1丁目2番地21) |
参加者 | 駒沢女子大学学生14名(アクティ部部員11名、一般参加学生3名) 稲城市内小学生と保護者等36名 大学教職員2名 国際ソロプチミスト稲城4名 稲城市職員2名 |
内容 |
※アメリカザリガニは泥抜き等の事前処理が必要であるため、試食には購入した特定外来生物であるウチダザリガニを使用しました。 |
駆除活動を行ったのは、大学から徒歩15分ほどの場所にある稲城市若葉台の上谷戸親水公園です。この場所はホタルも生息するほど貴重な自然環境が残された場所ですが、環境省の外来生物法により要注意外来生物に指定されているアメリカザリガニも生息しています。アメリカザリガニは、ホタルの幼虫をはじめ在来種の魚や水草などを食べてしまい地域の環境を壊してしまうため、駆除が必要なのです。そこでアクティ部は稲城市環境課の方と協力し、国際ソロプチミスト稲城からのご支援を得て駆除活動を計画しました。
まず駆除を行う前に、小学生に環境問題や外来種について知ってもらうため、アクティ部が生き物や自然についての講義を行いました。アメリカザリガニは昔、食用のウシガエルのエサとして人間が持ち込んだものです。それにもかかわらず、在来生物に対して悪さをするから駆除をする…。果たしてザリガニが悪者なのか、悪いのは人間なのではないか、という難しい環境問題についての講義でしたが、みんな真剣に考えてくれました。
講義を受け、外来種について理解したうえで、いよいよ駆除活動を行います。今年は猛暑日が続いたため、熱中症対策を徹底しました。この日も猛暑日となったため、予定よりも駆除の時間が短くなってしまいましたが、たくさんのアメリカザリガニが釣れました。小学生だけでなく大学生もお父さんお母さんも夢中になって釣っていました。
一方、調理班は食用のウチダザリガニを使って、ザリチリとザリマヨとザリガニでダシを取った味噌汁を作りました。エビと違ってほんの少し臭みはありますが、みんなおいしいと言って食べてくれました。
また、この活動の目的は駆除することだけではなく、食を通じて生き物の命について考えることにあります。外来種をただ駆除して殺してしまうのではなく、講義で問われたことを思い返し、その命について考えながら食べることも学びの一環です。
試食後に参加した小学生一人一人に感想を聞くと、楽しかった、おいしかったなどの声が多く聞けました。後日小学生の親御さんから、絵日記に大きなザリガニを描いていた、生態系の話をしていて驚いた、などのうれしい感想をいただきました。今回の活動を通して、参加した子供たちが少しでも生き物や自然について考えたり、興味を持つきっかけになったことこそ一番の成果だと思います。
アクティ部では、地域貢献活動やボランティアを積極的に行っています。
興味のある高校生のみなさん、入学したらぜひアクティ部で一緒に活動しましょう!
アクティ部3年・河又沙奈恵