藤栄友里絵さん(2023年度卒)からのメッセージ
資料館で学芸員として日々活躍しています!
2023年度卒の藤栄友里絵さんは、現在、栃木県の壬生町立歴史民俗資料館にて学芸員として活躍されています。駒沢女子大学博物館学芸員養成課程の卒業生の近況報告として、お届けします。
では、藤栄さんからのメッセージを紹介しましょう。
こんにちは、藤栄友里絵です。
現在、栃木県の壬生町立歴史民俗資料館で学芸員として勤務しています。日々、収蔵資料の保存・調査、展示見学者への説明、企画展の企画・開催、館のホームページの運営、図録などの刊行物の販売といった館内業務のほか、小中学校等への出前授業、壬生町内小学校 6年生の古墳巡りの案内、壬生町内の文化財包蔵地の確認など、館外のさまざまな業務をこなしています。
こうしたさまざまな業務をきちんと対応する上で、駒沢女子大学博物館学芸員養成課程での学びが大変役立っています。
駒沢女子大学には、学芸員として身に付けなければならない、資料の取り扱いや展示方法などを、実際の古文書や古地図などに触れながら実習ができる博物館学実習館があります。また少人数制の授業なので、資料に直接触れる機会も多く、先生も実習生の質問に親身に対応していただける実践的な学びであったと思います。
特に、現在の仕事で役立っている授業として、「博物館展示論」があります。この授業では、理論的な話ばかりでなく、実際の博物館の展示で必要となるキャプション作成やミュージアムグッズを考案する課題がありました。この課題に取り組む中で、キャプション作成における情報の収集と取捨選択の方法、またコストも想定したミュージアムグッズの企画案に対する添削指導もあり、本当に実践的な内容を学ぶことができたと思います。この授業で修得したノウハウは、現在の資料館での企画展準備で大変生かされています。
この他、駒沢女子大学の授業には日本舞踊や着付けなど、日本文化を身体で学ぶ授業も多くありました。こうした日本文化を体感する授業は、資料館でのさまざまなイベントを企画する上でも、大きな原動力となっています。
私は、駒沢女子大学での実地に根差した博物館学芸員課程の学びや、日本文化を実体験する授業など、日本文化専攻の学びは学芸員になる上で得難い学びであったと思っています。現在、勤務している館の新たな企画展を準備しております。また機会をいただいて、ご報告させていただきます。