関連発行物の紹介:「村のしるべ拾遺鈔」などに描かれた挿絵を紹介しました
2026/08/07
博物館学芸員養成課程を担当する皆川義孝・下川雅弘は、稲城市からの依頼により、令和5年度から8年度までの継続事業である文化財調査(資料の分類整理、調査目録作成、古文書の解読等)を、文化財調査員として担当し、文化財を媒介とした稲城市と本学博物館学芸員養成課程との地域連携事業を推進しています。
こうした活動を通して、昨年度は、稲城市指定有形文化財の『鈴木家文書』に収められている「村のしるべ拾遺鈔」という史料を翻刻し、『駒沢女子大学研究紀要 第31号』に「東京都稲城市平尾の鈴木家文書「村のしるべ拾遺鈔」の紹介」として掲載しましたが、紙幅の関係で挿絵などを省略せざるをえませんでした。
『鈴木家文書』は、東京都稲城市平尾の旧家である鈴木家に伝わった史料群です。そこには、鈴木家当主であった鈴木静輔氏が、昭和6年(1931)2月に編纂した「村のしるべ拾遺鈔」という史料が含まれています。
「村のしるべ拾遺鈔」は、旧平尾村(現稲城市平尾)の歴史や文化に関するさまざまな事項を、現代の郷土史の編纂方針にも通じる客観的な姿勢で叙述しており、当地の地域史研究にとってだけでなく、現代の郷土史編纂の先駆的な存在としても大変貴重な編纂物です。にもかかわらず、「村のしるべ拾遺鈔」は、これまで一部が引用される程度でしか活用されてきませんでした。
今回は前回紹介できなかった「村のしるべ拾遺鈔」の挿絵に加えて、その草稿である明治40年(1907)から昭和3年(1928)の「村鑑」、大正9年(1920)以降に書かれた「村鑑神社部」、昭和5年(1930)の「村鑑拾遺鈔稿」に描かれた挿絵などを、『駒沢女子大学研究紀要 第32号』に「東京都稲城市平尾の鈴木家文書「村のしるべ拾遺鈔」の挿絵」として掲載紹介しました。これらの挿絵が、「村のしるべ拾遺鈔」の本文とともに、今後さまざまな研究に活用されることを願っています。
ダウンロードはこちら:「駒沢女子大学・駒沢女子短期大学リポジトリ」



