
ひとこと
末木先生はコンピュータシステムの専門家で本学では健康栄養学科及び人文学部の情報処理教育も担当されています。コンピュータによる情報処理は工学、理学、医学の自然科学分野のみならず、最近は社会学、経済学、人類学などの人文科学系においても必要不可欠な手法です。わかりにくいと敬遠されがちなシミュレーションソフトの基本についてお話しいただきました。
(文責 川野誠子)
私は、以前は主に工場内のコンピュータシステムに携わる仕事をしていました。1995年に駒澤学園に移ってからはワープロ、エクセル、パワーポイントなどのビジネス現場で使われる一般的なソフトの演習指導を中心とした情報処理教育を担当しています。
「情報処理概論」という講義科目もここ数年受け持っています。最近はその授業で教員や学生自らが動かして使え、理解を助ける補助として使えるシミュレーションを作っています。
コンピュータというと情報が電気的に処理されること、デジタルとアナログなどについて話すことから始まるのですが、なかなか分かりやすく伝えるのは難しい話です。教科書の図でさらっと説明し、何となく分かった感じになってもらう程度で終わりがちではないでしょうか?電子回路も実際何か動かせて体験できるものがないと理解が深まりませんし、2進数、インターネットのネットワークアドレスの数値表現なども意外と分かりにくいものです。
シミュレーションを作るのはなかなか大変です。しかし、数年前に東京大学社会学教室の先生方が中心になりartisocという便利なマルチエージェントシミュレーションソフトが開発されました。主に社会学、経済学、人類学などの人文科学系の先生方が使用しているソフトです。私も使ってみたところ非常に簡単にシミュレーションを作ることができました。
ネットワークでつながったものを表現したり動かしたりするのも簡単です。インターネットの説明に使えるようなシミュレーションも簡単に作れます。私はネットワークでつながったもの(人のつながり)などにも多少興味がありますので、artisocシミュレーションを自分で作成しつつ学んだりもしています。
以下、「情報処理概論」の講義で実際使用している自作のシミュレーションをいくつか掲載します。
↓図をクリックすると拡大表示されます。
(1) AND回路
(2) 8ビット加算回路↓図をクリックすると拡大表示されます。
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ここから以下に示すシミュレーションは「情報処理概論」の講義では使用していないものです。ネットワークに関係する現象についての学習も兼ねていろいろ作っているものです。
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(8)500個ほどのノード(点)がつながったネットワークを円内に配置して表示するシミュレーション
今後も、これらのようなネットワーク(コンピュータのネットワーク、人と人のつながりのネットワークなど)の現象を説明・学べるシミュレーションを作成する予定です。
2011年6月16日
▼これまでの教員の声のラインアップ