健康栄養学科のオープンキャンパスでは学科説明や入学者選抜説明のほかに、授業の体験、実験室・実習室や設備の見学、学生や教員への個別の相談やフリートークなどもできます。オープンキャンパスは予約制ですので、大学ホームページ・オープンキャンパス2023よりお申し込み願います。

学科説明・入学者選抜説明

健康栄養学科の紹介

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健康栄養学科は、それまで40年以上にわたって栄養士養成を行ってきた駒沢女子短期大学食物栄養科を改組して、2009年4月に設置されました。今年で設置から15年目で、今年の3月に第11期生を送り出しました。

入学定員は80名です。コース制はとっておりませんので、80名すべてが管理栄養士を目指す学科です。

教育目標

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健康栄養学科の教育目標は、一言でいえば管理栄養士を養成することです。より詳しくは、管理栄養士が行う栄養管理、栄養指導ならびに保健指導などに必要とされる知識や技術をしっかりと身につけていただくことが目標です。もちろん専門性の高い学びだけではなく、広く教養を身につけ、知性と理性を備えた心豊かな管理栄養士になっていただくことを目標としています。

カリキュラムと教育の特徴

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カリキュラムは、教養教育科目と専門教育科目の2つの科目群から成り立っています。

教養教育科目は幅広い教養を身につけるための科目として位置づけ、教養科目、情報科学科目、言語力育成科目、外国語科目、体育科目、基礎ゼミを配しています。

「基礎ゼミ」は、大学での学びの基本を身につけるために設けた導入科目で、1年次必修としているところが本学の特色の一つです。慣れない大学生活でも戸惑うことがないよう、少人数クラスで科目履修の方法、図書館の使い方、授業の受け方やレポートの書き方など、大学生活の基礎からお教えします。また「基礎ゼミ」担当教員は担任として、授業以外のさまざまな相談にも対応します。

専門教育科目は厚生労働省による定めにしたがって構成されていますので、学則必修科目をすべて修めることによって、管理栄養士に必要とされる知識や技術を修得できるように構成されています。もちろん管理栄養士国家試験の出題区分にも完全対応しています。

専門教育科目は、さらに専門基礎科目と専門科目とに大別されます。

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専門基礎科目では、「社会・環境と健康」、「人体の構造と機能」および「食べ物と健康」に関する種々の科目を学び、この知識を基礎として、栄養学を中心とした専門科目の学びへと展開します。

各科目の配当年次は「カリキュラム」をご参照ください。

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専門科目の中でも特色のある2科目について紹介します。

3年次および4年次に行う「臨地実習」(管理栄養士が実際に働いている病院や事業所、保健所、保育園、老人福祉施設等の現場で行う学外実習)では、学内での学びをもとに、実践力や応用力を養います。この「臨地実習」には、インターンシップのような性質もありますので、将来自分がどのような職場で働きたいのかを考える良い機会にもなります。

また4年次開講の「総合演習」では、それまでの学びを統合して、管理栄養士に必要とされる知識や技術の総合的な理解を深めます。

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全国に管理栄養士養成校は150校近くありますが、駒沢女子大学にはどのような特色があるのでしょうか。これから4つの特色について紹介します。

駒沢女子大学の特色の1つ目としては、「臨床栄養学」を重視しており、特に臨床系の実習科目を充実させて、管理栄養士としての実践力を強化していることが挙げられます。

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具体的には、病室を忠実に模した臨床栄養学実習室での実践的な実習を行っています。

また、実習先の病院との密接な連携を図ることによって、臨地実習や卒業研究の内容を充実させています。特に卒業研究では、複数の病院のご協力の下、入院患者の皆さんにご協力を得て、かなり高度な研究も進めています。

これらの特徴ある教育の成果として、「進路実績」にも示しますように、毎年卒業生の25~51%が、管理栄養士・栄養士として病院に直営採用されています。駒沢女子大学は病院への就職に大変強いといえます。

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特色の2つ目として、臨床心理学を重視していることが挙げられます。

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本学科では、管理栄養士養成施設でありながら、「心理学Ⅰ・Ⅱ」や「臨床心理学Ⅰ・Ⅱ」を必修科目として重視しています。また、選択科目として、「臨床心理学演習」も履修可能です。

これは、身体の健康だけではなく対象者の精神面や心理面にも配慮し、サポートできる管理栄養士を養成したいと考えているからです。

また、授業にグループワークやロールプレイングを積極的に取り入れることで、コミュニケーション能力を高め、より効果的な栄養指導のあり方を自ら考え、工夫することができる管理栄養士を養成したいと考えているためでもあります。

さらに、生涯にわたって管理栄養士としてキャリアアップするためには、業務の中で体験するストレスに対して、自ら積極的に理解、対応する能力を身につけることが求められます。そのため、本学科では、ストレスの仕組みや具体的な対処法を臨床心理学の授業を通して学んでいきます。

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特色の3つ目として、学修サポートの充実が挙げられます。

まず、1~4年まで全学年にわたって担任制をとっており、学生一人ひとりが質問、相談しやすい環境を作っています。また、1年次の「基礎ゼミ」や「栄養の基礎」は、大学生活全般や専門的な学びへスムーズに進むための科目として位置付けています。
国家試験対策としては、出題基準に対応した講義や学内模試の実施、特別講義や集中講座を設けることなど、周到なサポートを行っています。

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さらに、本学科のもう1つの特徴である「スポーツ栄養学」について説明いたします。
健康栄養学科では、野球やサッカーなど、成長期の女子アスリートに対して、「アスリート栄養サポートプロジェクト」を展開しています。

具体的な活動としては、選手の皆さんの血液検査、体組成測定、骨密度測定などを行うとともに、食事・栄養調査を行い、その結果をもとにフィードバックや食事指導を行っております。また、パフォーマンス向上につながるメニューの提案やこれに基づく食事の作製・提供などを行っています。スポーツ栄養に興味・関心をお持ちの方にも、ご満足いただけるものと思います。

また2023年5月からは、「Active! Komajo Campus Life プロジェクト」も始動し、本学の学生や教職員がアクティブなキャンパスライフを楽しみ、「健康」な日々を過ごせるように、健康栄養学科の有志学生が創意工夫のもとに、“運動、食生活、人との交流”をキーワードとした、さまざまなイベントや活動を展開しています。

それぞれのプロジェクトの活動をHPでも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

KOMAJO アスリート栄養サポートプロジェクト
Active! Komajo Campus Life プロジェクト

取得可能な資格

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本学科では、栄養士ならびに管理栄養士国家試験受験資格に必要とされる科目が、すべて卒業必修科目となっています。そのため、卒業することによって管理栄養士国家試験受験資格と栄養士資格が得られます。そして4年次の3月に行われる国家試験に合格すると、管理栄養士の免許が得られます。栄養士の方は国家試験がありませんので、卒業することで必ず栄養士の免許が得られます。管理栄養士や栄養士の資格をもっていると就職する上で非常に有利で、就職先が決まらないということは、まずありません。

また、任用資格ではありますが、食品衛生管理者、食品衛生監視員、社会福祉主事の資格についても、卒業することで資格要件を完全に満たします。

フードスペシャリスト・専門フードスペシャリスト資格を取得するためには、必修科目のほかに指定の4科目の単位を取得して、3年次あるいは4年次の12月に行われる資格認定試験に合格する必要があります。そうすると、卒業と同時にフードスペシャリスト・専門フードスペシャリスト資格を取得することができます。この資格は民間資格であり、現状では取得したからといって就職に大きく有利であるというわけではありません。ただ、管理栄養士や栄養士とは重なりをもちながら、「食の楽しさ」や「おもてなし」といった、少し異なる分野についても学びますので、知識の幅が広がるという効果が期待できます。

詳細につきましては、免許・資格をご参照ください。

国家試験合格率

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それでは次に、本学の管理栄養士国家試験の合格率について紹介します。
過去5年間の状況は、スライドのとおりです。年度によって少し異なりますが、だいたい全国平均と同程度です。

なお、私どもでは成績不振を理由とした安易な受験制限は行っておりません。
ただ、誤解のないようにお断りしておきますが、いわゆる記念受験、ダメ元受験に関しましては、ご遠慮いただいています。
しかし、まじめに学修に取り組んでいる学生に対して、模擬試験の結果が思うように上がってこないなどの成績不振を理由とした受験制限は行っていません。本学科ではこれからも、全員が受験して全員が合格することを理想として、努力していきたいと思います。

国家試験対策

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健康栄養学科では、管理栄養士国家試験の受験をサポートするために、特別講義や集中講座、学内および学外模試など、さまざまな受験対策を行っています。

4年次に4回受験する学外模試(管理栄養士国家試験全国統一模試)の費用(約14,000円)は、大学が負担しています。
これらのサポートにより、安易な受験制限を行うことなく毎年全国平均並みの合格率を保っております。

進路

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2022年度の就職率の平均は100.0%でした。内訳は、管理栄養士・栄養士の資格を生かした専門職が88%でした。本学科卒業生の進路の特徴は、病院に直接雇用される卒業生の比率が43.2%と高いことです。病院以外では、保育所・こども園、委託給食会社などへの就職も、比較的多く見られます。

病院に勤務している管理栄養士・栄養士には、2通りの雇用形態があります。一方は病院に直接雇用されているケースで、その主な業務は、患者さんやその家族に対する栄養指導や、医師、看護師、薬剤師、理学療法士などの多職種とともにチーム医療の一員として、患者さんの速やかな健康回復に寄与することです。他方は、病院の給食業務を委託された委託給食会社に勤務しているケースで、この場合の主な業務は献立作成や調理等を含む給食業務です。
もしも皆さんが将来、病院で患者さんの栄養管理や栄養指導を行ったり、栄養サポートチーム(NST)の一員として活躍したいのであれば、委託給食会社ではなく、病院に直接雇用された管理栄養士を目指す必要があります。本学科の進路実績は、駒沢女子大学が病院の管理栄養士としての就職に、非常に強みをもっていることを示しています。

本学科の卒業生は、聖マリアンナ医科大学病院、虎の門病院、北里大学病院、昭和大学横浜市北部病院、東北大学病院、国立病院機構渋川医療センター、自治医科大学附属病院、杏林大学医学部付属病院、武蔵野赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院などの病院において、管理栄養士として採用された実績があります。

具体的な就職先につきましては、本学科のホームページ右の「進路実績」のリンクをタップあるいはクリックしていただくと、過去4年分がそれぞれ見られますので、ご利用ください。

アドミッションポリシー

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本学科の「アドミッションポリシー」について説明いたします。健康栄養学科が求めている学生像は、まず、「栄養士・管理栄養士の業務を理解し、社会貢献の意欲を持つ人」そして、「栄養士・管理栄養士に求められるような専門的な知識や技術を積極的に修得しようとする、強い学習意欲を持つ人」、3つ目として、「協調性をもって、実験・実習等のグループワークに主体的かつ積極的に取り組むことができる人」、最後に、「管理栄養士免許の取得を目指して、地道な努力が続けられる人」です。

次に、高等学校等において、どのような学習をしておいていただきたいか、その内容を示したものがこちらです。
まず、「生物基礎」「化学基礎」の科目について、基礎的な内容を修得しておいてください。また、「国語」に関しては、基礎的な語彙力、読解力、文章作成力を身につけておいていただきたいと思います。

以上で学科説明を終わらせていただき、入学者選抜説明に移ります。

入学者選抜の方法

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入学者の選抜は、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜および、大学入学共通テスト利用選抜で行います。

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総合型選抜の募集人数は10名です。選考方法は、基礎テスト、個別面談、志望理由書及び活動報告書で評価します。こちらは、学校推薦型選抜同様「専願型」となります。

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入学者選抜当日は、化学・生物の基礎テストが先となります。基礎テストは、化学、生物から1科目を選択していただき、筆記試験で行います。内容は、化学や生物のごく基本的な知識を問うものです。
次の面談は、受験者1名に対して教員2名の個別面談を行います。時間は20分間程度とお考えください。質問内容は、管理栄養士を目指した動機や駒沢女子大学を選んだ理由、将来の展望などについておうかがいします。

  • 入学者選抜の方法
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学校推薦型選抜(公募制)は、Ⅰ期・Ⅱ期合わせて募集人数は30名です。推薦要件は、「学習成績の状況」3.2以上でお願いしております。選考方法は、化学・生物の基礎テスト、面接、調査書、志望理由書で評価します。
学校推薦型選抜(指定校制)は、①化学・生物の基礎テストは行わず、②面接、➂調査書、④志望理由書を総合的に評価します。
次に、基礎学力調査と面接を、もう少し詳しく説明します。

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入学者選抜当日は、化学・生物の基礎テストの筆記試験を先に行う予定です。内容は、化学や生物のごく基本的な知識を問うものです。化学・生物の基礎テストの前年度の問題は、大学ホームページからダウンロードできる「入学者選抜ガイド2023」に掲載してあります。

次の面接は、受験者1名に対して教員2名の個別面接を行います。時間は15分間程度とお考えください。質問内容は、志望動機や将来の展望などの、ごく一般的な内容だとお考えください。なお、学力を問うような口頭試問は行いません。

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一般選抜はA日程、B日程とも同じ方式で行います。いずれも2科目による筆記試験で、1科目は国語と英語から、もう1科目は数学Ⅰ・A、化学基礎、生物基礎から選択していただきます。

解答方式は主にマークシートで、解答時間はそれぞれ60分間、合計200点満点での評価とします。

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大学入学共通テスト利用選抜も、2科目による筆記試験です。1科目は国語、英語から採用し、もう1科目はスライドに示した数学、理科の各科目から採用します。複数科目を受験した場合は、自動的に高得点科目を採用しますので、自己採点して受験科目を申告する必要はありません。なお、いずれの科目も100点満点ですが、これを2倍にして、200点満点に換算し、合計400点満点で評価します。
他大学との併願もしやすいシステムですので、ご検討ください。


以上で学科説明と入学者選抜説明を終わります。管理栄養士を目指す皆さん、ぜひご検討をお願いします。

(2023/07/25現在)