駒沢学園のピアノⅢ[芸術科 美術 髙橋]

皆さんは現在学園にSTEINWAY&SONSと Bösendorfer世界三大ピアノブランドのうち2つがそろっているのをご存じですか? 今回は Bösendorferの話をします。

私がその驚愕の事実を知ったのは10年くらい前の事です。音楽の非常勤講師の方に「あのピアノは講堂にあるピアノと同じ位高価なんですよ。もっと大切にしてください。」と言われた時でした。あのピアノとは中高館4階第1音楽室にあるピアノのことです。卒業生も含め駒沢の生徒さんなら1度は見たり、触ったり、弾いたことがあるのではないでしょうか。
その後ピアノの前に座り会社名と思しき物を眺めてもなんて書いてあるのか読む事ができず、取りあえず調律だけをお願いしました。

その後退職された、芸術科主任の先生にその話をしました。すると「ブェーゼンドルファーの事ね。あのピアノには専門の調律師さんがいるのよ。」「音楽室には、高価すぎませんか?」「あれはね理事長先生に先生がきちんと管理をしてくれるなら、あなたが生徒にとって一番良いと思われるピアノを稲城の新校舎に準備をしてください。と言われたからね。思い切っちゃったのよ。中高生の女声合唱の伴奏にはこれしかありませんってね。」

講堂のSTEINWAY&SONSの時もそうでしたが、改めて一つ一つの備品にも生徒の成長を考え、意味のある物が選ばれている事を知りました。このピアノは他校の音楽の先生方にも「駒沢の生徒さんは幸せね~。」と大変羨ましがられています。
移転をして、随分月日が経ちましたがこの Bösendorferはいつも生徒の輪の中心にいます。ぜひ未来の生徒のためにも大事に使い続けて欲しい駒沢学園の宝の一つです。

芸術科 美術 髙橋

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