駒沢学園のピアノⅡ[芸術科 美術 髙橋]

前回世田谷に駒沢学園があった時代の生徒とピアノの繋がりを書きました。
皆さんは現在学園に STEINWAY&SONS と BÖESENDORFER 世界三大ピアノブランドのうち2つがそろっているのをご存じですか? 今回はSTEINWAY&SONSの話をします。

世田谷から稲城へ学園が移転する半年くらい前に教員間でこんな噂が飛び交いました。「新校舎には高級外車が買えるくらいのとっても高価なピアノが入るらしいぞ⁉」それを聞いた先生方は目を丸くして、「へ~すごい!」と口々に言われていたように記憶しています。

半年後にその噂のピアノは新しい講堂のステージの奥にまるで主のように大切に、しまわれていました。残念ながらピアノの存在は初めの頃はあまり生徒には知られていませんでした。

その存在が知られるようになったのは、中高で合唱コンクールが行われるようになってからではないでしょうか。ピアノを習ったことのある人や、クラッシック音楽に興味のある人なら誰でも知っているあの名器。生徒から「伴奏者になるとあのピアノを弾けるのですか?」と質問を受けたこともあるくらいです。

ここで裏話を一つ……学園からピアノ選定の相談を受けた当時の芸術科主任(音楽)が新しいホールの大きさに負けない音色、何よりも早い時期から生徒に良い音を聞かせたいし、弾くことの楽しさから芸術文化を愛する心を育てることが一番大切です。そのためにぜひにと頼まれたそうです。「話はわかった。と言ってはくれたけれど……本当に買ってくれるとはね~」と退職されてから話してくれました。その当時の私は、興味本位で「スゴーイ」と思っていましたが、備品一つにも意味があるのだなと改めて感じた次第です。

このピアノは現役の生徒や卒業生と同じように駒沢学園にとって大切な宝物です。生徒と共に大切に育てていってほしいものです。

芸術科 美術 髙橋 千草

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