映画[社会科 深谷]

前回、最近好きなものの紹介を行ったのだが、今回も趣味のお話をしていこうと思う。
幼少期より私の趣味を構成する重要なものの1つが“映画鑑賞”である。近年はさまざまな配信サービスがあり、映画を観ると言っても選択肢が増え多様になったが、私は“映画館で映画を鑑賞する”のが好きである。その中でもさらにお気に入りの鑑賞の仕方が小さな映画館、いわゆる“ミニシアター”で鑑賞することである。

大きな映画館の巨大なスクリーン、一番下の入り口から見上げると最後部の席の人が小さく見えるほど広い座席のエリア。映画が始まる前からワクワクする空間である。私はアクション映画や動きの大きさ・迫力が売りの映画はそのような大きな映画館で観ることにしている。大勢の観客との一体感、臨場感がたまらない。

小さな映画館は、小さな部屋・スクリーンに少ない座席数。大きさによる迫力はないかもしれないが、大きな映画館より落ち着く雰囲気と音の響きの違いがあるように思う。

そもそも、「こまつぶ」読者の皆さんは小さな映画館に行ったことはあるだろうか。私のおすすめの小さな映画館は、恵比寿ガーデンシネマ、新宿シネマカリテ、新宿武蔵野館、TOHOシネマズシャンテ、シネクイント、下高井戸シネマ、bunkamuraル・シネマ……等々。
1つ目に挙げた恵比寿ガーデンシネマは、残念なことに現在改装のため閉業しており再営業日は未定となっている。ここは思い出深い作品が多く、特に『去年マリエンバードで』(1961)という白黒映画の4Kデジタル修復版と出会えたことは忘れられない体験である。
4つ目に挙げたTOHOシネマズシャンテは日比谷シャンテの前に位置する映画館で名前の通り、TOHOシネマズ系列なのでミニシアターとは言わない大手映画館であるが、この系列の映画館にしては珍しく小規模なタイプである。

“ミニシアター”というと、古くさびれたような印象があるかもしれないが、上に挙げた映画館の多くはスタイリッシュで小綺麗な所が多い。古びた外見のレトロな座席の所ももちろん多く存在し、どちらもベクトルの違う良さがある。
そんな素敵な作品と雰囲気と刺激を提供してくれる“ミニシアター”。その中でも歴史ある岩波ホールが今年の夏で閉業するそうだ。こういった小さな映画館の良さは、テレビCMが流されるような作品ではなく、日本にあまり入ってこない海外作品や、大手の配給会社からは出ていないような、自分1人では辿り着けないような作品を紹介してくれるところだと思う。上映の期間も規模も限られているので貴重な出会いばかりなのだが、そんな場が減っていくのはなんとも悲しいことである。

フランス映画作品紹介サイトUniFrance『去年マリエンバードで(1961)』

社会科 深谷 真優

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