無駄なことの中に成長のヒント[英語科 斉藤]

校長先生の生徒への講話の中で大変印象に残るお話があった。「無駄だと思えることに実は成長や成功のヒントが隠れている」という趣旨のお話だった。

そもそも無駄なこととは一体何だろうか、と考えてみた。一生懸命に勉強した内容がテストにほとんど出なかった、部活で毎日練習に取り組んでいるのに大会などで結果が全く出ない、友達とダラダラ何時間もおしゃべりしてしまった、花火大会を見にいったら人が多くてほとんど花火が見えなかった、等々。人生の中には無駄なことがあふれていて、なるべく無駄を排除して効率的に生きたいと考える人もいるかもしれない。でも、仕事でも勉強でも、友情でも無駄なことの中で育まれるものがあるのではないだろうか。思えば、私もかなり遠回りな方法で、仕事のやり方を身につけたり、夫に出会って娘が生まれて家族に恵まれて幸せを手にいれたりしている。きっと、効率的に生きていたら、今のような人生ではなかったような気がする。

人生とは生きるプロセスが大切で、たくさんのプロセスを経験することは、たくさんの無駄なことを経験することなのではないだろうか。そう思うと、今までのたくさんの無駄なことが愛おしく思え、これからもたくさんの無駄なことを大切にしようと思う。

英語科 斉藤

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