【探究型授業ライフデザインをのぞいてみよう!】
[高1]世界の「当たり前」を疑う。児童婚の問題から紐解く私たちの社会。
2026/02/02
世界には、18歳未満で結婚を強いられる「児童婚」の犠牲になる少女たちが今も絶えません。
今回、高校1年生のライフデザインの授業では、ドキュメンタリー映画『ソニータ』を鑑賞しました。イランに逃れたアフガン難民の少女が、ラップという武器を手に自らの運命を切り拓いていく姿を通し、生徒たちはジェンダーや人権について深く考えました。
映画『ソニータ』とは?
アフガニスタン出身の少女ソニータ。彼女を待っていたのは、家族を養うための「花嫁代金」として見知らぬ男性に売られるという現実でした。
映画のあらすじ: 施設で保護されながらラッパーを夢見るソニータが、伝統という名の「児童婚」に立ち向かい、自らの声を世界に届けていく軌跡を追ったドキュメンタリー。
授業の様子と生徒の反応
映画を観終えた後の教室は、静かな衝撃に包まれていました。その後の生徒の反応は以下のようなものがありました。
- 「自分と同じ年齢の女の子が、お金のために売られる現実に言葉を失った。日本に住む自分たちの自由がどれだけ恵まれているか実感した。」
- 「家族を救うために結婚が必要という背景もあり、単に『親が悪い』と切り捨てられない難しさを感じた。でも、個人の夢を奪う伝統は変えていかなければならないと思う。」
- 「ソニータがラップで自分の想いを叫んだとき、鳥肌が立った。困難な状況でも、自分の意志を持つことの大切さを学んだ。」
これからの社会のために
児童婚は、貧困、教育の欠如、そして根深いジェンダー不平等が複雑に絡み合った問題です。
今回の授業のゴールは、悲しい現実に同情することではありません。「なぜこのようなことが起きるのか」「ジェンダーによる不平等は私たちの身近にもないか」と問い続けることです。生徒たちがこの授業をきっかけに、世界の問題を「自分たちの課題」として捉え、多様な生き方を尊重できる大人へと成長していくことを願っています。

上映中の様子