トリビア[社会科 上戸]
2022/07/05
「へぇー」
最近、よくこの言葉がついつい口からこぼれます。
近頃は3歳になった息子が「これなーに?」とさまざまな場面で聞くものですから、調べ物ばかりしています。バッグクロージャー(食パンの袋を留めるアレ)だとか、グレービーボート(カレー屋でカレーが入っているアレ)だとか、ガベル(外国の裁判官が叩いているアレ)だとか、この年になるまで知らなかった知識が増え続けている毎日です。人にモノを教える立場になっても、いまだだ知らないことはたくさんあるんだなぁと改めて思います。
授業でも余談から話が膨らみ、その上で興味を持ってくれた生徒がさらにいろいろ質問をしてくれることがあります。時には面白い視点からの質問や疑問が出たりして、私も考えさせられることもしばしば。
これが教科書の内容から逸れ、授業に関係ない方向へ脱線していったとしても(それが脱線どころか復帰不可なところまで逸れたとしても)、私はその知識を求める「知的好奇心」にこそ価値を感じます。学校で教壇に立つ人間として生徒には毎日何か1つ「へぇー」というものを得て欲しいと思うのです。
さて、突然ですがこちらをご覧ください。
マナー猫マナー猫マナー猫マナー
猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー
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ーナマ猫ーナマ猫ーナマ猫ーナマ猫
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よーく見ていると、段々傾いて見えますよね。いわゆるポップル錯視です。ご存じでしたか?
こんな一生使わないであろう知識。ムダ知識。でも、ムダ知識を覚えたり調べたりすることってムダなことだと思いますか?
かつてノーベル文学賞を受賞したイギリスのバートランド・ラッセルはこう言いました。
「無駄な知識から得られる喜びというのは、たくさんあるものだ。」と。
どんな喜びが舞い込んでくるかを待ちわびながら、今日も「へぇー」と呟いています。
社会科 上戸