秋は夕暮れ[理科科 渡邉]

「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。」と枕草子に書かれていますが、実際は夏の方が夕焼けは綺麗に見えることが多いって知っていますか?
夕焼けは、大気中の粒子や水滴の影響により、光が散乱することによって起こります。夕暮れ時は地平線近くに太陽があるため、光が大気を通過する距離が長くなり散乱されやすくなります。白色光に含まれる光は、暖色系の色より寒色系の色の方が散乱しやすいので、夕焼けは赤く見えます。(写真参照)夏場は湿度が高いので、一年間で一番光が散乱されやすい季節と呼んでもいいかもしれませんね。

カメラで夕焼けを上手に撮影することは、なかなか難しいと思います。ぜひこの夏に、素敵な夕焼け写真を撮影してみてください。

理科科 渡邉

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